【速報】「焼岳」の噴火警戒レベル「2」(火口周辺規制)に引き上げ 火山性地震増加 想定火口域から概ね1キロの範囲で大きな噴石に警戒【岐阜と長野の県境】

午前9時20分、気象庁は岐阜と長野県境にある焼岳の火口周辺警報を発表しました。
長野県の松本市、岐阜県の高山市では火口周辺で警戒してください。
<焼岳に火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)を発表>想定火口域から概ね1kmの範囲では、大きな噴石に警戒してください。<噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引上げ>
[防災上の警戒事項]
想定火口域から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降るため注意してください。
[火山の活動状況等]
焼岳では、山頂直下が震源とみられる火山性地震が増加しています。今後、想定火口域から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性がありますので警戒してください。
焼岳では、3日14時頃から山頂付近を震源とする微小な火山性地震が増加しています。火山性地震の日回数は、1日1回、2日0回、3日20回、本日(4日)は09時までに20回(いずれも速報値)です。
GNSS連続観測では、山頂付近で緩やかな膨張を示すと考えられる変化が続いており、中長期的に火山活動が高まってきています。
焼岳では火山活動が高まっており、想定火口域から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。
山頂付近の噴気の状況や、傾斜変動には特段の変化は認められていません。