キャベツ高騰で悲鳴!いつまで続く?価格は平年の3.7倍 我慢が続くお好み焼き店
キャベツの価格が高騰しています。
東京都中央卸市場の卸売価格の推移を見てみますと、1キロあたり、平年は80円のところ今月12日には295円で3.7倍の値上がりです。今年5月にも天候の影響を受け、価格が高騰したキャべツ。いったい、この高値はいつまで続くのでしょうか…。
生地の上にこんもりと乗せられるキャベツ。あつあつの鉄板で焼かれていたのはお好み焼きです。
小口浩美ディレクター
「焼き立ての広島お好み焼きいただきます。うん熱い。キャベツの甘味が効いてます。でもこのキャベツ今高いんですよね」
お好み焼きには欠かせないキャベツですが…。
広島お好み焼きと鉄板焼き宮澤峯島淳郎 店長
「とにかくキャベツの値上がりに頭を悩ませていますね」
店では多いときに1日30玉のキャベツを使い、毎日、提携する青果店から仕入れています。以前は1玉150円ほどでしたが、今年5月に仕入れ価格が高騰。一時、1玉600円まで跳ね上がったと言います。
広島お好み焼きと鉄板焼き宮澤峯島淳郎店長
「この山盛りがやっぱり召し上がる前のうわーあんなにお野菜使うんだみたいなところになるので」
絶対に譲れないいという大盛りのキャベツ。1玉のキャベツから3人前を作ります。今は1玉300円ほどで仕入れていますがそれでも通常より倍の価格。我慢はしばらく続きそうです。
広島お好み焼きと鉄板焼き宮澤峯島淳郎店長
「値段を上げずにお客さまに今まで通りたっぷり食べていただこうっていうのが僕らの心情なので値段を上げる気はない。スーパーで買うのは高いからここでキャベツ食べようって思ってくださったらと思っています」
一方、店頭では…。
買い物客は
「今びっくりした。ついこの間まであんなに高くなかった気がしたけど」
買い物客は
「高いよ。(前は)半分以下だよ」
長野市内にのスーパーではきょう、キャベツ1玉の値段が何と430円!去年の同時期と比べて、2.5倍高い値段で販売されていました。これからが食べごろになる冬キャベツ。サラダやスープなど出番の多い野菜だけに消費者は―。
買い物客は
「我慢するしかないね。少しね。そうすればまた変わるから」
Q.シビアに値段を見るようになった?
買い物客は
「すごく見るよ。大変」
九州屋 ながの東急店本多崇之店長
「(キャベツの売れ行きは)正直悪いなという感じですね」
この店では、1玉の状態ではほとんど買ってもらえず、半分にカットするなど客が手に取りやすいよう工夫していますが、キャベツ全体の売り上げは落ちていると言います。
本多店長
「安定した値段で安く売れれば楽なことはないんですけど、お野菜ですし、日々変動するものなので、その時に合わせて商売をしていくしかないかなと思っていますし、需要をうまくつかまえて商売を していきたいなとは思っていますね」
長野市の地方卸売市場で競りに掛けられるキャベツ。1玉1.3キロほどのL玉が8個入りで1箱3000円。1玉当たり400円ほどの値が付きました。
R&Cながの青果野菜部統括マネージャー土屋智さん
「11月に入って10日前後からものすごく高くなり始めて、今2週間ぐらいずっと高値が続いている状況ですかね」
7月から先月までキャベツの主要産地だったのが長野と群馬。今月上旬からは愛知や茨城に切り替わる予定でしたが…。
R&Cながの青果野菜部統括マネージャー土屋智さん
「日中の最高気温が30度を超える日がずっと続いておりまして本来であれば9月に入って少し涼しくなってから種をまいたり定植したりするところが1か月以上遅れてしまっているのでその分出荷作業が遅れたことによって今だいぶ遅れているような状況でございます」
今月12日時点の市場価格は1玉当たり500円以上でピークだったということです。
Q.お客さんはなんて言ってますか?
青果店店主
「高いって言っている。半分にしてくれっていうんだよ、2分の1に。この時期そんなに野菜高くならない毎年。今年は異常だよ」
R&Cながの青果野菜部統括マネージャー土屋智さん
「(生産が)遅れているだけであって基本的には不作ではないのでしっかりと遅れを取り戻してくれば潤沢な出回りは期待できると思います」
キャベツの市場価格は年末には落ち着きを取り戻すとみられています。