【神秘的な絶景】八幡平ドラゴンアイ開眼 一日に密着集う人々 岩手
特集です。雪解けの様子がまるで龍の瞳のようにみえる神秘的な景観「八幡平ドラゴンアイ」が開眼し、いま見ごろとなっています。ことしは例年より少し早く龍の目が出現。色もきれいに出ているということです。ドラゴンアイの一日を取材しました。
雪が残る、新緑の八幡平。この時期限定で見られるのが、八幡平ドラゴンアイ。「鏡沼」の雪溶けに合わせて現れる、神秘の絶景。毎年多くの人が訪れます。天候に恵まれた休日。ドラゴンアイとそこに集まる人たちにカメラを向けてみました。
頂上を目指そうとしたら…まさかの渋滞!夜間規制が解かれる時間まで暫し休憩です。地元 八幡平市から来たという男性。
八幡平市の男性
「朝洗車して ドラゴンアイ見て このあと姫神山に登ろうかなと。天気いいので"きょうかな!"と思って来ました」
雲ひとつない晴天。混み合う理由も頷けます。山頂の駐車場は予想通り大混雑。多くが県外ナンバーの車です。
横浜から来た男性
「横浜から来ました。八幡平には以前登ったことがあるけどドラゴンアイの存在は知らなかった」
東京から来た親子
「東京から来ました。最高な景色が見れるんじゃないかなって」
いざ!登山口へ。ドラゴンアイが見られる"鏡沼"までは、およそ20分の道のりです。登り初めてすぐ、さっき声をかけた男性が下山して来ました。
Q「早い!」「いかがでしたか?」
八幡平市の男性「すごく綺麗に(ドラゴンアイ)出てました」
この後は、姫神山で登山です。
男性「今年は鍛えて岩手山に登ろうと思っています」
Q「目標の山が今目の前に」
男性「そうですね。山開きになったら行こうかなと」
自然へのチャレンジが楽しいそうです。念願だという岩手山登頂、応援しています。
自然公園管理員の男性
「天候がいいので、足元がすごく滑りやすくなっている。なので段差つけたりして滑らないようにしている」
この春、管理員になった男性。止めどない人の流れに苦慮しながらも安全な登山道を整備してくれています。
男性「今年は例年より開眼が早いらしんですよね。なのでここから今週来週あたりがピークだという話でした」
Qピークに向けて意気込みを
男性「(苦笑)…そうですね…お役に立てないかもしれないですけど、出来る範囲で一生懸命頑張らせていただきます!宜しくお願いします!」
「頑張ってください!」
20分後。八幡平ドラゴンアイに到着。まさに奇跡の絶景です。
女性「さようなら、ドラゴンアイ」
こちらは前日の夜、新潟を出発したというグループです。
女性「来る価値がありますね。見れてよかったです」「これから岩手山に行きます」
全国の山を登ってきた強者3人組。八幡平の感想は?
男性「苗場にも似ている。上に登ってから散策できるような、いい感じの場所」
Q「それもですが今から岩手山に登るというのに驚愕です」
男性「僕も正直引いてます」
Q「誰が言い出しっぺなんですか?」
2人「この人」
さらに賑わいが増したドラゴンアイ周辺。人混みの中、熱心にシャッターを切る二人組。
アマチュアカメラマン男性「今回(八幡平は)初めて」男性「僕は2回目」
この日のベストショットを見せてもらうと。
男性「ポイントは全体が映るようにと青空を入れて」
男性「光芒とセットで撮れたらと思って」
男性「景色を撮るのが好きなのでこういうところ結構回ってるんですけど、ここはまだだったのでこのチャンスを逃すまいときました」
夜通し運転してきたご夫婦
男性「疲れが吹き飛ぶ絶景でよかったです」
女性「あとはゆっくり美味しいもの食べて帰ります」
辰年生まれの男性
「12年後来たらおじいさんになっちゃうんでね」
龍の青い目に魅了される人たち。疲れも忘れ、見入ってしまいます。鏡沼を少し登ると現れるのが、エメラルドグリーンに輝く"めがね沼"。"ドラゴンの涙"とも呼ばれる人気スポットです。
最後に出会ったのは、石巻から訪れたという親子。
お父さん(82)「前回は途中で車が故障して戻った。やっと来れた。今は歳も歳だから独り歩き辞めてる」
お父さん、娘さんのサポートもあり、大好きな山歩きが続けられているんだそうです。
お父さん「コロナもあった数年ぶり。娘と登るようになったのもここ10年くらい」
娘さん「一緒に歩けるうちは動けるうちは色々行って欲しいし、人生楽しんで欲しい」
ことしは例年より早く開眼し、青色もきれいだという八幡平ドラゴンアイ。雪がとけるまでの間、神秘的な瞳が訪れる人を魅了します。