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【廃棄される布を再利用】アパレル産業人材育成 デザイン学ぶ短大生がブラウスとワンピース作りに挑戦 岩手

2024年10月25日 17:52
【廃棄される布を再利用】アパレル産業人材育成 デザイン学ぶ短大生がブラウスとワンピース作りに挑戦 岩手

 アパレル産業への理解を深め、次世代を担う人材を育成します。デザインを学んでいる短大生が廃棄されてしまう布を再利用し、自ら考案した洋服の縫製作業に挑戦しました。

 縫製作業を体験したのは、岩手県立大学盛岡短期大学部生活科学科・生活デザイン専攻の2年生2人です。

 この取り組みは、久慈市や二戸市を中心とした県北地域、17の縫製業者が参加する「北いわてアパレル産業振興会」が、技術力の向上や、人材の育成を目的にことし初めて企画しました。

 2人は卒業研究の一環としてことしの6月から、あるものを使った洋服のデザインの研究を行ってきました。それは、縫製工場で余って使い道のない布「残反」。こちらの縫製工場では半年から8か月ほどでこれほどの量になるといいます。

 今回は「麻」の「残反」を使い、ノースリーブのブラウスと半袖のワンピースの2パターンを制作することに。デザインをもとに型紙を起こし、別の生地で試作品を作りました。

岩手県立大学盛岡短期大学部生活科学科・生活デザイン専攻2年 照井月花さん(20)
「切ったときにあまり(残反)が 出ないようなデザインにした。 色々な年齢の人が着られるようにワンピースで、 後ろが腰のリボンで結んでウエストが調節できるデザイン にしたのがポイント」

 実際の生地「麻」を使っての作業に使うのは工業用のミシンです。慣れない生地を扱いながら足もとのペダルで縫うスピードを調節しますが・・

「意外と間違えなきゃいけるかな」

二戸ファッションセンター蒔苗美奈子さん
「デザインとかは興味を持ってもらう人が多いが、 作るという方を知ってもらう機会がないと思うので色々興味を持ってもらい、質問も色々してもらって、若い力、覚えたいという気持ちが伝わってくる」

 25日完成させたブラウスとワンピースは、12月16日から県庁1階の県民室で展示される予定です。

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