【感謝のランチ】技能五輪準優勝の料理 大切な人たちへふるまい「夢は料理でみんなを笑顔に」
盛岡市で調理を学ぶ専門学校生が11月、技能五輪全国大会の「西洋料理」部門で準優勝に輝きました。12日は大会の料理を再現して大切な人たちにふるまいました。
江口キャスター「調理実習室にテーブルがセッテングされました。技能五輪準優勝の川村衣吹さん、大切な人たちへの感謝の気持ちを込めて調理しています」
盛岡市の調理師専門学校に通う、川村 衣吹さん(20)です。料理が好きで、中学生の頃から調理師を目指していた川村さんは11月、23歳以下の若者が様々な技能を競う技能五輪全国大会の「西洋料理部門」に出場し、32人のうち堂々の準優勝、「銀賞」に輝きました。
この専門学校で銀賞以上の受賞は、およそ20年ぶりです。
調理を指導してきた高橋辰弥先生
「彼女の場合は本当に負けず嫌いでガッツがある、そういうところが本番で出たのではないかと思います」
12日、川村さんは銀賞を受賞した料理を改めて作りました。
先生「5分前だよ」
川村衣吹さん「ちょっとやばい、マジでやばい」
大会よりも緊張していた理由は。
川村衣吹さん「きょう、料理長くるので」「お母さんきます」
春から働くことが決まっている盛岡市内のホテルのシェフや、母校・花巻農業高校の先生たち、そして母の真知子さんを「感謝のランチ」に招待していたのです。
目の前で仕上げをしました。
川村衣吹さん「心臓が持たなかったです」
メニューは、サーモンのテリーヌにアイナメのムニエル、タルト風に仕上げたアップルパイです。
勤務先となるホテルの総料理長は…。
狩野美紀雄 総料理長(62)
「うん、おいしいです」「素直なところ(がいい)素直に受け入れてまじめにきちんとやってくれる」「将来を楽しみにしている」
土木会社で働く母の真知子さん(43)は、初めて食べる娘の料理を大切そうに味わっていました。
実はお母さんも技能五輪の「造園部門」で優勝したことがあり、衣吹さんはその道を究める母に憧れて出場を決めました。
母・真知子さん
「まずよくやったなと思います」「生涯料理の世界も勉強ですし、感謝の気持ちを忘れずやってってほしいなと思います。みなさんにもありがとうございます。ごちそうさまでした」
感謝を胸に、春からプロの料理人として一歩を踏み出す川村さんは、どんな料理を作りたいのでしょうか。
川村衣吹さん
「(おいしくて)目が飛び出るような」「くしゃって笑ってくれる笑顔が好きなのでそれが見れたら幸せです」
夢は、料理でみんなを笑顔にすることです。