パープルリボンキャンペーン10周年 宮崎県内のDVの実態は
来週月曜日までDVなど女性に対する暴力をなくす運動=パープルリボンキャンペーンの期間です。
今年で10周年を迎えた活動、宮崎県内のDVの実態はどうなっているのでしょうか。
11月17日、パープルリボンキャンペーンを多くの人に知ってもらおうとイベントが開かれました。イベントには、学生やガールスカウトなど約120人が参加。
宮崎市橘通りから宮崎駅までパレードし女性への暴力根絶を呼びかけました。
(県男女共同参画センター 冨山幸子所長)
「やっぱり深刻なのは配偶者等身近な方からの暴力ですね。DVと言われているもの」
DVには、殴る蹴るなどの身体的な暴力に限らず、大声で怒鳴ったり、脅したり無視をするなどといった精神的な暴力、そして、生活費を渡さないといった経済的な暴力なども含まれます。
警察によりますとこの10年間、DVの相談件数は増える傾向にあって去年は過去最多の938件に。今年も10月までに823件と去年を上回る勢いです。
警察は、相談が増えた要因の中に社会的な関心の高まりがあると見ています。
(宮崎県警人身安全課 永山貴浩理事官)
「それまで(相談を)ためらってた人が、相談していいかどうかを迷っている人たちが、どんどん警察に相談していいんだというので相談するようになったということですよね」
DVという言葉を耳にすると、女性が被害にあうイメージですが、男性の相談者は10年前の20倍以上に増えています。
(県男女共同参画センター 冨山幸子所長)
「被害者の方がどうしても自分が悪くて暴力を受けるのではないかと思い込むような傾向があるのですが、決してそうじゃなくて、暴力自体がやっぱり悪い、あなたは悪くないんだよということをもっともっと広めていかなければと思っています」
DVの当事者の中には相談を躊躇する人もいます。
冨山さんは、少しでも辛い思いをしている人には「すぐに相談に行こう」と勧めてほしいと話します。
(県男女共同参画センター 冨山幸子所長)
「辛い状況があったらもう男性、女性関わりなく一歩踏み出して相談いただきたいと思います」
パープルリボンキャンペーンは11月25日までで、県男女共同参画センターでは、期間中、平日は午後8時まで電話やセンターで相談を受付けています。
DVの電話相談はDV相談ナビ「#8008」で受け付けています。
また命の危険を感じた場合には、すぐに警察に相談してください。