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酒田市の連続放火 被告の元消防団員の男に懲役6年求刑 窃盗罪でも追起訴

2025年1月10日 18:07
酒田市の連続放火 被告の元消防団員の男に懲役6年求刑 窃盗罪でも追起訴

酒田市で去年発生した連続放火事件で非現住建造物等放火などの罪に問われている元市消防団員の男の裁判が10日開かれ、検察側が懲役6年を求刑しました。

この裁判は、酒田市北新町2丁目の無職で元市消防団第1分団・副分団長の田賀一稀被告(28)が、去年5月に市内で発生した連続放火事件で非現住建造物等放火などの罪に問われているものです。
酒田市中心部では去年4月下旬から不審火が8件相次ぎ、田賀被告はこのうちの5件について放火の罪などで起訴されています。田賀被告については新たに、おととし8月と9月に当時勤めていた職場で同僚が所有するインパクトドライバーなどの工具あわせて6万5100円相当を盗んだ窃盗などの罪について追起訴されました。
山形地方裁判所鶴岡支部で開かれた裁判では、田賀被告が追起訴された内容について「間違いない」と認めました。
検察側は田賀被告が盗んだ工具をリサイクルショップに転売し、酒代などに使ったと指摘しました。
また、被告人質問で田賀被告は酒田市中心部で去年5月に起きた起訴されていない不審火2件についても自身が火をつけたと述べました。検察側は論告で一連の犯行について、仕事で叱責されたことや消防団の活動が煩わしいことからくるストレスの発散などといった極めて自己中心的な動機で、非常に強い非難に値するなどとして懲役6年を求刑しました。これに対し、弁護側は余罪を認めて反省しているなどとして寛大な処分を求めました。
裁判は結審し1月22日に判決が言い渡されます。

最終更新日:2025年1月10日 20:54
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