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【ナゼ?】謝るのは、いつも夫⁉配偶者の“不機嫌ハラスメント” 自ら謝る夫は妻の約3倍…なぜ男性が先に頭を下げるのか?専門家が提唱する“フキハラ”対策とは―

2025年1月10日 17:30
【ナゼ?】謝るのは、いつも夫⁉配偶者の“不機嫌ハラスメント” 自ら謝る夫は妻の約3倍…なぜ男性が先に頭を下げるのか?専門家が提唱する“フキハラ”対策とは―
“フキハラ”調査を行った『中央大学』山田昌弘教授

 不機嫌な態度やため息などで相手に精神的苦痛を与える行為、『不機嫌ハラスメント(フキハラ)』。夫婦間でもよく起こる現象ですが、実は夫が先に謝る割合は妻の約3倍とのデータが。なぜ、世の夫たちは率先して妻に頭を下げるのか?そして、妻の機嫌を取るための涙ぐましい“テクニック”とは―。

■離婚を考えるケースも…精神的苦痛を与える『不機嫌ハラスメント(フキハラ)』

 日本ハラスメント協会によると、『不機嫌ハラスメント(フキハラ)』とは、不機嫌な態度や表情・ため息などを繰り返し、相手に精神的苦痛を与える行為です。例えば、『「食費を増やしてほしい」と夫に相談すると不機嫌に』『夫が洗った食器の仕上がりを見た妻がため息をつく』などがあります。

 『日本ハラスメント協会』村嵜要代表理事は、「理由を聞いても答えないなど、正常な会話が成立しづらくなる。日々積み重なると、一緒にいるのがつらくなり、離婚を考えるケースも」と話しています。

■「相手が不機嫌になったら自分が謝る」夫が率先して頭を下げるワケ

 家族社会学の専門家である『中央大学』山田昌弘教授らの調査によると、「相手が不機嫌になった時どうしますか?」という質問に対し、「自分が謝ったり機嫌を取ったりする」と回答したのは、25~64歳の全世代で男性のほうが多いという結果になりました。中でも、若い男性(25~34歳)の43%が率先して妻に頭を下げていることが判明。一方、最も少なかったのは45~64歳の女性で、7%だったということです。

 この結果に、調査を行った山田教授は、「共働きが増えた一方、家事などの負担が多いのは女性なので、不機嫌になることが多いのでは。また、若い年代のほうが口をきかれないと困るのではないか」と分析しています。

 街の人は―。

(結婚歴10年/30代)
「男性は、その場を考えるのかなって。先々考えたら、今謝ったほうが早いだろうなとか」

(独身/20代)
「女性のほうが強いんじゃないですか、各ご家庭」

(結婚歴5年/40代)
「夫が謝るほうが、うまくいくのかなって感じですかね」

Q.先に謝る割合は?
(結婚歴5年/40代)
「…私100・妻0かなと思っていますけど(笑)」

■「ひたすら謝る」「子どもを使う」世の夫たちの涙ぐましい『妻の機嫌の取り方』

 実際に、世の夫たちは、どのように妻の機嫌を取っているのでしょうか―。

(結婚歴半年・夫/20代)
「昨日ちょっとケンカして、ヤバいと思って、すぐ仲直りしに行きました。僕が声をかけに行きました。ひたすら謝りました」

(結婚歴半年・妻/20代)
「何か私が悪いみたい(笑)」

(結婚歴半年・夫/20代)
「僕が悪いんです!原因は僕なんで」

(結婚歴9年/40代)
「ひたすら『ごめんなさい』です。昼間働いている時も、そのことを考えなきゃいけないと全てが悪循環になるので、何か嫌だなと思って」

Q.ケンカは、どんなことが原因ですか?
(結婚歴9年/40代)
「お風呂のお湯を抜いていないとか。何だよ!と思うんですけど(笑)」

(結婚歴10年/30代)
「年末で飲み会が連日続くと、妻が『自分だけいいっすね』みたいに、不機嫌になりやすい」

 そんなときに使う“テクニック”が、子どもを利用した“子はかすがい作戦”です。

(結婚歴10年/30代)
「夫婦の会話の中に子どもを入れて、子どもに会話をさせるようにして、だんだんと入っていくみたいな。『ママはいつも優しいね』とか、直で言っても通じないので、あえてそういう空気を作って」

 一方、結婚歴40年以上のマダムからは、こんな声も―。

(結婚歴40年以上/70代)
「私が出かけるから『適当に何か食べてね』と言うと、『適当にって何だ!』とか、そういうのはありました。ただ、相手も定年退職してから、弱くなったような気がする。定年離婚が怖かったのかな(笑)」

 フキハラ対策について、日本ハラスメント協会・村嵜代表理事は、「苦手なことや不快に思うことを話し合って、お互いに認識する」との見解を示しています。

(「情報ライブ ミヤネ屋」2024年12月27日放送)

最終更新日:2025年1月10日 17:30
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