山形市の「清風学園」の不適切な運営費問題 被告側が出席しないまま損害賠償訴訟が結審
認可保育園などを運営する山形市の「清風学園」で発覚した不適切な運営費支出問題で、学園が元副理事長らを相手に損害賠償を求めた訴訟の2回目の口頭弁論が10日、開かれ、被告側が姿を現さないまま審理が終了しました。判決は12月17日に言い渡されます。
この問題は山形と天童両市で認可保育園などを運営する学校法人「清風学園」の元副理事長の男性が、県や両市からの補助金を含む運営費を使って運営上必要がない高額なギターを複数購入するなどしたことが学園の調査で判明したものです。
訴状などによりますと清風学園はこの問題を巡り、おととし12月、山形と天童両市から給付金や委託費を1年間支給されない行政処分を受けました。学園側は元副理事長らに対し、一連の問題の影響で両市から給付されなかったおよそ2600万円の損害賠償などを求めています。
11月12日に続き、第2回口頭弁論にも被告側は出廷せず、裁判所は訴えに対して争いはないものと判断し結審しました。判決は12月17日に言い渡されます。