農家への交付金事務「経営所得安定対策等」で計算ミス…追加交付と返還分併せて1100万近くに
農家の経営安定などを担う酒田市の協議会は交付金の支払い手続きなど、合わせて40件余りで事務作業のミスがあったと発表しました。誤りがあった交付金の総額はおよそ1100万円に上ります。
酒田市農業再生協議会によりますと、田んぼに主食用のコメ以外を作付けした農家に支払う「経営所得安定対策等」に絡む事務作業で、誤りがありました。去年12月下旬に申請者から問い合わせがあり判明したということです。
協議会では交付対象の面積について計算ミスや担当者の確認漏れがあり、誤った数値で国に申請しました。これにより、昨年度までの2年間に、農家などから申請があった42件で、合わせて1100万円近くの追加交付や返納があったということです。内訳は追加交付が30件、514万円、返納が12件、575万円でした。協議会では返納の対象者に対し、丁寧な説明をした上で、必要な手続きを進めてもらうとしています。
協議会は「このような事態となったことをおわびし、今後チェック方法を改め再発防止に努めます」とコメントしています。