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「絶対に触ってはダメ」市街地にも出没…アライグマに注意!危険な“特定外来生物” 山梨県

2024年8月16日 17:12
「絶対に触ってはダメ」市街地にも出没…アライグマに注意!危険な“特定外来生物” 山梨県

 甲府市の市街地に複数のアライグマが出没した姿を視聴者のカメラが捉えました。かわいい見た目とは裏腹に「特定外来生物」にも指定されている厄介者で、遭遇したら注意が必要です。

 マンションの入り口でうごめく複数の影。よく見ると、5頭のアライグマです。こちらは6月下旬に甲府市内で撮影されたもので、 大きさから母親と子どもの家族とみられます。

 一見、かわいらしくも見えますが…実は気性が荒く、見かけても絶対に触ってはいけないと専門家は指摘します。

甲斐けもの社中 山本圭介さん
「かわいいから近づいて触ろうとすると噛まれる、引っかかれる。引っかかれたところから病気、感染症を引き起こす恐れがある。特に子どもが近寄ってしまうので、近寄らせないこと」

 アライグマはもともと日本には生息せず、ペットとして飼われていたものが捨てられたり逃げ出したりして野生化しました。繁殖力が強く、農業被害ももたらすため、特定外来生物に指定されている厄介者です。

 県内での捕獲数もこの10年で急増していて、昨年度は過去最多の343頭に上りました。このうち、約3割が甲府市内で捕獲されていて、住処にしやすい空き家が多い市街地でも生息域を広げているとみられます。

甲斐けもの社中 山本圭介さん
「(アライグマは)山の中に住んでいるものではなく、市街地とか林縁部に多い。目撃されるのは生息している氷山の一角が見えてきた状態」

 また、アライグマは春に出産するため、子どもが成長する秋にかけては農作物への被害にも注意が必要だということです。

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