外国人観光客の増加に伴うオーバーツーリズム解消の一環として、富士吉田市が市内で整備を進めていた公衆トイレ併設の駐車場が1日、完成しました。

　駐車場が整備されたのは昭和レトロな街並みが外国人観光客の人気を集めている富士吉田市下吉田の「本町通り」沿いで、27台分の駐車スペースに木造平屋の公衆トイレが併設されています。

　「本町通り」周辺では外国人観光客による路上駐車や店舗のトイレだけを利用するといった“マナー違反”が目立つようになり、市が駐車場とトイレの整備を進めていました。

　駐車場の完成を受け、市は外国人観光客に対して“ルールを守った観光”を促していく考えです。

富士吉田市 堀内茂 市長
「観光客と受け入れる地元の双方が気持ちよく、お互いに安心安全な街づくりに対して努力をしていくということが何より大切だと思う」

　隣の富士河口湖町では外国人観光客のマナー違反を受けて富士山を隠す「黒い幕」を設置するなど、富士北麓ではオーバーツーリズムをめぐる課題が浮き彫りとなっています。