「農福連携」マッチング300件超に 人手不足で需要増 周知強化へ 山梨県
障害のある人が農家と連携して作業を行う「農福連携」について、県がこれまでに行ったマッチング件数が300件を超えたことが分かりました。
人手不足を背景にニーズは増加していて、県は周知を強化していく考えです。
県は2018年から働きたい障害のある人が農家と連携して作業する「農福連携」の推進に取り組んでいます。
県によりますと、去年は56件のマッチングが成立し、これまでに成立した件数は計320件となりました。
こうした中、24日は県庁防災新館で今年度、新たに農福連携に取り組んでいる 11事業所による野菜やジャムなどの販売会 「農福マルシェ」が開かれました。
出展者は
「きょうは無農薬野菜とドライフルーツとジャムを売っている。最初は慣れなくて難しいところもあったが、楽しくてがんばっている」
果樹産地の峡東地域では、農家の人出不足を背景にマッチングが追いつかないケースもあるといい、県は支援態勢を強化する考えです。
県障害福祉課 広瀬充 課長
「工賃向上や地域で充実した生活を送ることにつなげたいと思い開催している。県民に知ってもらい積極的に活用してほしい」
県は今後、マルシェの開催を月1回ほどに増やし、障害のある人が活躍する場をつくりたいとしています。
農福マルシェは5月22日にも開かれます。