台湾地震「今こそ恩返しを」被災地に思い寄せ 県内でも支援の動き 山梨県
台湾東部沖で発生した大地震を受け、県内の関係者も被災地に思いを寄せています。
現地の家族と交流がある甲府市の家族は「できる支援を行いたい」と心境を語りました。
台湾東部では3日朝、最大震度6強の地震が発生し、4日までに10人が死亡、1000人以上がけがを負いました。
山間部では落石により道路が寸断され、渓谷にあるホテルではいまだ700人近くの人が孤立状態となっています。
甲府市の田中利江さん
「朝ごはんの自然なところから、ママがあちこち写真を撮ってくれたんですよね。それをアルバムにしました」
田中さん家族は2011年に息子の宏明さんが台湾・新竹市に10日間ホームステイしたことをきっかけに、受け入れ先だった陳さん家族と10年以上交流があります。
地震発生後はSNSを通じて陳さん家族の安否を確認したといいます。
甲府市の田中利江さん
「“大丈夫だよ、全員無事だよ”と。ただ“タンスが倒れた、しょうゆが落ちて割れた、花びんが落ちて割れた”そんな写真を送って教えてくれました」「ベッドの横にタンスが倒れているんですよね。朝でよかったなと思いました。寝ている最中だったら、間違いなくけがしましたね」
陳さん家族には大きなけがや被害はありませんでした。
これまで台湾は日本で災害が起きるといち早く、救助や援助に動いてきました。
東日本大震災で、その支援を目の当たりにした田中さん家族は、「今こそ恩返しをしたい」と話します。
甲府市の田中利江さん
「能登半島地震もそうなんですけど、関心を持ち続けるということと、“どう?”と聞いてあげる気持ちでいるということは、物資やお金ではないけれども応援できることかなと。民間交流でできるメリットだと思う、人と人とのやりとりで」
台湾での甚大な被害が明らかになる中、県内からも支援の輪が広がっています。