【速報】土石流の原因は「シカの食害」 民家巻き込まれ最大127世帯「緊急安全確保」 滋賀・米原市
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7月1日に滋賀県米原市で発生した「土石流」について、発生した原因は「シカの食害」だったことが分かりました。
滋賀県米原市伊吹で1日、大雨の影響で斜面の土砂が崩れて土石流が発生し、岩や流木が民家などに流れ込みました。
ケガ人や逃げ遅れなどはいませんでしたが、この土石流を受けて米原市では最大127世帯313人に対し、警戒レベルが最も高い「緊急安全確保」が発令されました。
■約600頭の野生シカが生息 去年は登山道で土砂崩れも
その後の調査で米原市は、土石流が発生した最大の原因はシカの食害だったことを明らかにしました。
米原市によりますと、約15年前から伊吹山では野生のシカが増え、現在では約600頭が生息しているということです。シカが植物を食べて土がむき出しになる「裸地化」が進み、水が流れやすくなったことで土石流が発生したものとみられています。
2023年7月には、大雨による土砂崩れで、伊吹山の登山道の一部が崩れていることが確認され、登山の自粛を呼びかけるなどしていました。
米原市は今後の対策として、滋賀県と連携して増殖したシカを捕獲し、山脈の緑化を進めていくとしています。