【速報】計39か所の刺し傷など見つかる 殺害された女性の死因は「失血死」 逮捕の元夫に強い殺意か…事件直前に“待ち伏せ”も 大阪市東住吉区
大阪市内のマンションで住人の女性を刃物のようなもので刺して殺害したとして元夫が逮捕された事件で、警察は12日、女性の司法解剖の結果、死因は「失血死」だったと発表しました。女性の体からは合計39か所の刺し傷や切り傷が見つかり、元夫には強い殺意があったとみられています。
殺人の疑いで逮捕された橋野忠司容疑者(51)は10日夜、大阪市東住吉区のマンションの3階の廊下で、住人で元妻の橋野美保さん(52)の腹部などを刃物のようなもので刺して殺害した疑いがもたれています。
警察による司法解剖の結果、胸や腹などに合計39か所の刺し傷や切り傷などが見つかり、死因は、胸や腹を刺されて大動脈が損傷したことによる「失血死」でした。死亡推定時刻は10日午後10時20分ごろで、刺された後、短時間で死亡したとみられるということです。
■≪独自入手≫マンションの防犯カメラ映像 元妻が帰宅直前にマンションに入り“待ち伏せ”か
読売テレビが独自に入手したマンションの防犯カメラには、美保さんが帰宅する直前に、自転車に乗った忠司容疑者がマンションに入る姿が映っていて、美保さんを待ち伏せして襲ったとみられています。
捜査関係者によりますと、忠司容疑者は事件後に薬を大量に飲んだとみられ、事件発生から約1時間半後に約2.5キロ離れた路上で意識もうろうとしているところが見つかり、病院に搬送されていて、警察は回復を待って、11日夜、逮捕しました。
忠司容疑者の自宅からは、血のようなものがついた刃物が見つかったということです。
■容疑者「逮捕状が出ているのであれば、私が殺したと思う」
忠司容疑者は調べに対し、「私が殺したかどうかは覚えていません」と容疑を否認する一方、「逮捕状が出ているのであれば、私が元妻を殺したのだと思います」とも話しているということです。
2人は20年以上前に離婚していたということで、警察が詳しいいきさつを調べています。