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【前代未聞】ナゼ? 消防署で50代部下が50代上司にパワハラ!? 部下から飲み代など「払っとけ!」と言われ合計24万円支払う ナゼ上司は部下の要求を断れなかったのか?

2024年4月29日 16:00
【前代未聞】ナゼ? 消防署で50代部下が50代上司にパワハラ!? 部下から飲み代など「払っとけ!」と言われ合計24万円支払う ナゼ上司は部下の要求を断れなかったのか?
部下が遠回しに飲食代金の支払いを迫る

 パワハラとは、職場内での立場を利用して嫌がらせなどを行う行為です。しかし、高知県・津野町にある消防署では真逆の「部下から上司へのパワハラ」が認められたといいます。この消防署で何があったのでしょうか?

 今回パワハラ行為を行ったとして処分を受けたのは、高知県津野町にある高幡(こうばん)消防組合津野山分署に勤める50代の消防指令補A氏です。A氏は、上司である50代の消防司令補B氏に対して人権と尊厳を傷つけたパワハラ行為を行ったとして、停職1年間の懲戒処分を受けました。

 実際に何があったかというと、部下のA氏と上司のB氏が同席した飲み会が開かれた際、A氏は上司のB氏に対し「わかっちゅうろうにゃあ~(わかってるだろうな~)」などと遠回しな表現を使い、飲食代金の支払いを強要したといいます。B氏は仕方なく支払ったということです。

 また、上司のB氏がいない飲み会でも、A氏はその飲食代をツケにした上で、上司のB氏に「払うちょけ(払っとけ)」とそのツケの支払いを代わりにするよう要求し、これもB氏は支払ったということです。

 さらに被害はこれだけでは終わりません。別の日に、消防署メンバーで行われたボウリング大会があり、元々は出席予定だった上司のB氏は業務の都合で急きょ欠席しました。すると後日、A氏がB氏に対して「ボウリング大会のキャンセル料1万円払え」と要求。またもや上司のB氏は支払ったということです。しかし、実際にはキャンセル料は発生していませんでした。

 今回の問題に対してネット上では、
「なぜ上司が部下の要求に応じていたのか不思議でしょうがない」
という声や、
「部下はいくら言ってもパワハラにはならないと思っていた」
などの声が上がっていました。

 しかし、部下A氏の実態は、現場を取り仕切り、職場ではリーダー的存在で、ある意味ボス的な役回りだったともいわれています。上司のB氏の心境として「部下のA氏の機嫌を損ねると、仕事がやりにくくなると恐怖を感じていた」というものがあったといいます。

 上司のB氏は合計8回、合わせて約24万円を支払ったといい、精神的苦痛で数回通院する事態になったということです。(現在は回復)

 この問題の発覚の経緯は2023年末、津野山分署内で業務方針巡る別のトラブルが発生し、消防本部が対処した際に「ほかにトラブルはないか?」と確認したところ、A氏によるパワハラ行為が発覚したということです。また、ほかにもA氏は複数の職員に飲み会や私用の際の“運転手役”を強要していたということです。

 今回の事態を、高幡消防組合消防本部は、「実質的に権力は部下側にあった」としてパワハラと認定。ハラスメントが起きてしまった理由について「人事異動がなく、権力が集中したことが一つの原因」としています。


(「情報ライブミヤネ屋」2024年4月26日放送)

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