外国産混ぜたそば粉を“純国産”と偽り販売か 大津市の製粉会社会長ら3人逮捕 滋賀県警
外国産を混ぜたそば粉を“純国産”と偽り、販売した疑いで、滋賀県警大津署と生活環境課は、滋賀県大津市の製粉会社会長の男ら3人を逮捕しました。
不当競争防止法違反と詐欺未遂の疑いで逮捕されたのは、滋賀県大津市の「株式会社山本そば製粉」の会長・山本宗五郎容疑者(76)と、社長・山本健二容疑者(71)、営業部長・山本晃大容疑者(39)です。
山本容疑者ら3人は、今年5月、外国産のそば粉と国産のそば粉を合わせたものを、「純国産そば粉」などと表示したラベルを張った袋に詰め込んで、大阪府に所在する会社に対し、1袋約10キロ分を販売したなどの疑いがもたれています。
警察によりますと、今年6月、関係機関からの届け出を受けて捜査を始め、今年7月に「山本そば製粉」に家宅捜索を行い、そば粉などを押収し、鑑定を進める中で犯行が明らかになったということです。
警察は山本容疑者らの認否を明らかにしていません。山本容疑者らの会社では、10年以上、産地偽装を繰り返していたとみられていて、国産のそば粉は外国産のそば粉に比べ、約2倍の価値で取引されるということで、警察は山本容疑者らが不正に利益を得ていたとみて捜査を続ける方針です。