京都府教育委員会は27日、府内の高校に勤務する63歳の男性教諭が、体調不良を理由に保健室で休養していた女子生徒の胸を触るなどの行為を行ったとして、減給の懲戒処分にしたと発表しました。

　府教委によりますと、府内の公立高校で保健体育を担当する63歳の男性教諭は、7月上旬、1時間目の授業の途中で体調不良を理由に保健室で休養していた女子生徒に対し、すでに養護教諭が脈拍や呼吸が正常だと判断しているにもかかわらず、脈拍を測ろうと胸を触るなどの行為を行ったということです。

　女子生徒が他の教諭に相談したことから問題が発覚しました。

　府教委は「緊急性や必要性のない不適切な行為によって生徒に不快な思いをさせたものであり、生徒の心身の健康や学習環境を害するセクシュアル・ハラスメント」だとして、27日付で男性教諭に対し、減給1か月（10分の1）の懲戒処分としました。

　男性教諭は「自分の行動で生徒の心を傷つける結果となった。そのことについては反省している。このたびは本当に御迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした」と話しているということです。