大阪府知事を務める日本維新の会の吉村洋文共同代表は、27日、兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑をめぐって、「連日のように疑惑が出て、斎藤知事が自らの言葉で説明責任を果たしているかというと非常に不十分」と苦言を呈した上で、30日の斎藤知事本人の証人尋問を踏まえた上で、「日本維新の会としてどうするのか判断する必要がある」と語りました。

　25日に投開票された箕面市長選挙は、自民党の元大阪府議で無所属で出馬した原田亮さんが初当選しました。「大阪維新の会」公認で現職の上島一彦さんには、吉村共同代表が告示後2回にわたり、応援に入りましたが、ダブルスコアに近い差で敗れ、結党以降初めて、維新公認の現職首長が落選しました。

　選挙結果を受け、大阪市長を務める大阪維新の会の横山英幸幹事長は調査チームを立ち上げ、選挙の検証を進める考えを示す一方、維新関係者からは、兵庫県の斎藤知事のパワハラ疑惑について、有権者から強い批判が寄せられ、次の解散総選挙への影響を懸念する声があがっています。

　日本維新の会の馬場伸幸代表は26日、「30日の百条委員会で『なるほど』と言ってもらえるような中身なのか見させて頂きたい」と語り、斎藤知事の証人尋問の答弁を踏まえ、党としての対応を検討する考えを示していました。

　吉村氏は27日、報道陣に対し、「箕面市長選の結果もきっかけの1つになっていると思う。事実の部分は認め、事実でない部分は反論しないといけないと思う」と語りました。