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奈良公園で秋の恒例行事「鹿の角きり」 角が刺さるなど観光客のケガが相次ぎ「厳重注意」呼び掛け

2024年10月14日 12:07
奈良公園で秋の恒例行事「鹿の角きり」 角が刺さるなど観光客のケガが相次ぎ「厳重注意」呼び掛け

 鹿の角で観光客がケガをする事故が相次ぐなか、奈良公園で14日、秋の恒例行事「鹿の角きり」が行われました。

 奈良公園の「鹿苑(ろくえん)」で行われる「鹿の角きり」は、オスの鹿が観光客や他の鹿を傷つけないように実施される江戸時代から続く伝統行事です。行事ではハッピを着た勢子(せこ)と呼ばれる人たちが赤い旗を使って鹿を追い込むなどして捕まえていきます。そして、神官役が興奮した鹿を落ち着かせるため水を飲ませると、専用のノコギリで角を切っていきました。

 奈良公園をめぐっては、鹿の角が刺さるなどして観光客がケガをする事故が、9月は43件起きていて、昨年の同じ時期の2.5倍ほどになっています。愛護団体や県などは10日から初めて「厳重注意」のアラートを出して注意を呼び掛けるとともに、愛護団体では今後も鹿の角を切る作業を進めていくことにしています。

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