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【ナゼ?】「製造販売をやめる人もいる」手作りの漬物が消滅の危機⁉思わず二度見してしまう“極小シャケ弁当”が激売れ⁉いま『ごはんのお供』が日本各地で話題に…当事者を直撃取材

2024年4月22日 16:00
【ナゼ?】「製造販売をやめる人もいる」手作りの漬物が消滅の危機⁉思わず二度見してしまう“極小シャケ弁当”が激売れ⁉いま『ごはんのお供』が日本各地で話題に…当事者を直撃取材
驚きの声があがる最新『ごはんのお供』事情

 たくさんある“ごはんのお供”の中でも、絶大な人気を誇る『漬物』と『シャケ』。そんな人気ものたちが今、世間を騒がせています。一体ナゼなのか―?独自取材しました。

古き良き伝統の味、手作りの漬物が消滅の危機⁉背景には相次ぐ食中毒…“ごはんのお供”に何が?

(街の声)
「なくなるとすれば、やっぱり困ります」
「困ります、味がおいしいので」

 多くの人が「なくなったら困る」と口をそろえる食べ物。それは―ご飯のお供、『漬物』。古くから親しまれてきた“おふくろの味”・手作りの漬物が、店頭から消えるかもしれません。そのワケは、食品衛生法の改正です。

 2021年に食品衛生法が改正され、2024年6月から漬物の製造・販売に営業許可が必要になります。許可を得るためには、食品の国際的な衛生管理基準「HACCP(ハサップ)」に沿った設備が必要になります。例えば、「蛇口は自動か肘で動かせるレバー式」「作業場は自宅の台所と兼用不可」「床や壁は水洗いが可能な素材に」などがあります。

 背景には、全国で漬物が原因の食中毒が増えたことがあります。2012年に北海道で、白菜の浅漬けを食べて集団食中毒が発生し、8人が死亡。原因は、製造工程での不十分な殺菌でした。

 全国の漬物生産者は、大きな岐路に立たされています。ぬか漬けを作っている青森県の生産者は、「法律の改正なので守らないといけない」と、約150万円をかけて作業場を改修しました。また、たくあんのぬか漬けや高菜漬けを販売している福岡県の生産者は、「『許可を取ってまでしない』と、漬物販売を辞める人もいる」と話しています。

 東京・練馬区のスーパー『アキダイ 関町本店』でも、自家製のぬか漬けや白菜漬けなどを製造・販売しています。しかし、厚生労働省によると、『アキダイ』のような野菜果実の販売業に関しては、塩漬け・ぬか漬けの製造販売は許可が不要だということです。ただ、この条件に含まれない漬物、例えば『なます』などは、6月以降はこれまで通りの製造・販売ができません。

Q.ぬか漬けなどは、いつから製造・販売されているのですか?
(スーパー『アキダイ』社長・秋葉弘道さん)
「25~26年前です。30年近い歴史があります」

Q.売れ筋の商品もありますよね?
(秋葉さん)
「とても売れています。値段も非常にリーズナブルですし、野菜のロスも減ります。例えば、50円で売っている浅漬けは、カブをぬか漬けした時に出た葉っぱを漬けたもので、ロスを減らすことも含めてやっていて、非常に人気なんです」

Q.6月から許可制になるということですが、対策はどうお考えですか?
(秋葉さん)
「私どもが売っている商品を塩漬けしたりぬか漬けにしたりするのはOKだということでしたが、それ以外にやっている『なます漬け』や、これからシーズンになる『らっきょ』も漬けるとなるとお酢を使うので、そういうものはできなくなるということです。でも、かなり人気のある商品の一つなので、どっちを取るかです。お金をかけてまで製造・販売するのか、何百万円もかけるならしないほうがいいのか、その辺りの選択を真剣に考えなければいけない場面に来ています」

シャケちっさ!なのに爆売れ…SNSで話題の『げきから ぼだっこ飯』誕生の裏側を直撃

 そして、今「X」で話題となっている、とある『ご飯のお供』があります。

(街の声/東京)
「えっ⁉これだけですか⁉これ、売っているんですか⁉」
「ちょっとこれじゃ、自分は午後までもたないです」
「これだと白米を消化できない。他に何かないと、厳しいかな」

 人々が思わず声をあげた理由、それが―『白米の上にあまりにも小さすぎるシャケが乗った弁当』。もはや、おかずではなく食べ残しではないのか?と目を疑ってしまうほど。

 この“極小シャケ弁当”は秋田県で販売していて、お値段なんと150円!しかも、売れ行きは絶好調なのだとか。

 「ミヤネ屋」は、あまりにも“ナゼすぎる”弁当の開発者を直撃しました。

Q.ごはんとおかずの割合は、あれがベストですか?
(弁当を開発 藤田学さん)
「ベストですね!あれで本当にごはん全部食べられます」

 一体なぜ、ここまでシャケが小さいのか―⁉

 “極小シャケ”弁当は『げきから ぼだっこ飯』として、秋田・大仙市にある「しゅしゅえっと まるしぇ」で売られているもので、2024年4月「X」に投稿されて話題になりました。『ぼだっこ』とは塩辛く漬け込んだシャケのことで、秋田で昔から食べられている保存食です。

 開発者・藤田さんによると、発売した理由は「店の活性化のため、目玉となる商品を作りたかった」、食べ方は「一口で食べると塩辛いので、箸でほぐして食べてほしい」といいます。

 米にこだわっているのも、米どころならでは。秋田の米『サキホコレ』を使用していて、「お米もおいしいので、ぜひ食べてほしい」ということです。

 スタジオで試食した「読売テレビ」西山耕平アナウンサーは…。

(「読売テレビ」西山耕平アナウンサー)
「あ、確かにバランスが良い。塩辛いと思ったところに、シャケの風味がふわっと来ます」

Q.このシャケの量で、ごはん全部いけそうですか?
(西山アナウンサー)
「いけます!ごはんも美味しいです。150円でこの美味しさは、売れる理由がわかります」

 これまでは平日に5食のみ販売していましたが、「X」で話題となったことで20食に、さらに土日は50食に増やしたということです。

(「情報ライブ ミヤネ屋」2024年4月19日放送)

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