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ゴールデンウイーク日本を楽しむ観光客増加 大混雑の島へ“訪問税” 観光地の“共存”対策とは?【バンキシャ!】

2024年5月6日 9:59
ゴールデンウイーク日本を楽しむ観光客増加 大混雑の島へ“訪問税” 観光地の“共存”対策とは?【バンキシャ!】
ゴールデンウイーク期間中、国内の観光客のみならず、海外から来た多くの人々で大混雑となった所もありました。バンキシャ!は増え続ける観光客に対応する現地の状況を取材。中でも“訪問税”を取り始めた場所に注目しました。その効果や反応は――【バンキシャ!】

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ゴールデンウイーク後半。3日、バンキシャ!は長崎市へ。

バンキシャ!
「長崎港にクルーズ船が入ってきました」

乗っていたのは中国からの観光客およそ4000人。

中国では1日から5日まで、労働節に伴う大型連休。(中国・大手旅行サイトによると)海外旅行先の一番人気が日本なのだという。

バンキシャ!が出会った家族。観光地・稲佐山公園にあるスロープカーに乗り込んだが…

中国からの観光客・母
「ちょっと人が多いね」

中国からの観光客で車内はいっぱいに。景色を楽しむこと、およそ8分。混雑から抜け出し、ようやく山頂にたどり着いた。

中国からの観光客・子ども2人の母
「子どもたちは日本のアニメやおもちゃが大好きなんです」

バンキシャ!
「また日本に来たいと思いますか?」

中国からの観光客・祖母
「もちろんです」

クルーズ船の観光客は、ゴールデンウイークでにぎわう福岡の太宰府天満宮周辺にも。ここでも目に入ってきたのは海外からの観光客だ。

日本の観光客・男性
「結構たくさんいらっしゃっているなって」

日本の観光客・女性
「たくさんいました」

御菓子処まえだ 専務取締役
「外国人の割合は非常に増えましたね。感覚で言うと2割から3割(増し)。長崎をこうやって観光地として選んでくれることは、すごくいいことじゃないかと思います。ありがたい」

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ゴールデンウイークを迎え、国内そして海外からの観光客で混雑する全国各地。取材をすると、増加する観光客との共存を目指し、動き出した地域がありました。

4日。バンキシャ!は世界遺産がある、広島県の宮島へ。

バンキシャ!
「見てください。厳島神社の大鳥居が見えてきました」

この日、島を訪れる人はゴールデンウイーク中で最も多い、およそ4万人との予測。

バンキシャ!
「宮島の商店街すごい人ですね」

こうした状況の中、市がある対策を打ち出した。2023年10月から導入した「宮島訪問税」だ。主にフェリーの運賃などに、1人100円が上乗せされている。島の住民や通勤・通学する人などは、支払う必要がない。

半年で1億6700万円が集まったというが、その使い道は――

バンキシャ!
「厳島神社まであと少しの場所なんですけど、作業している方がいますね」

バンキシャ!がみつけたのは、臨時のゴミ箱。試験的に設置されたものだ。廿日市市は新たな税収を、こうしたゴミ箱の設置やゴミ処理の費用などに充てているという。

この日のゴミ箱には――

廿日市市の職員
「ペットボトルが29袋目です」

バンキシャ!
「29袋?!」

およそ1000本のペットボトルを回収したという。

訪問税として100円を支払うことについて観光客は――

イギリスからの観光客・女性
「正直、私は安いと思います」

イギリスからの観光客・男性
「いい使われ方をしているし、みんなゴミを捨てに来ると思います」

日本の観光客・男性
「ぜひ100円は取った方がいいです」

日本の観光客・女性
「島がキレイになるなら100円払ってもいいかなと思いました」

“訪問税”の導入を予定しているという場所も。こちらも世界遺産、和歌山県の高野山。人口2600人ほどの高野町に、年間およそ140万人の観光客や参拝者が訪れるという。

4日、町を歩いていると…

バンキシャ!
「お遍路さんの格好をしている人がいる。日本人じゃなくて外国人かな」

ドイツから来た22歳の学生。「お遍路」を1か月半かけ、ほぼ歩いて達成。お礼参りに来たのだという。高野山で瞑想体験をしようとしたが…

ドイツから来た学生
「残念ながらゴールデンウイークで、とても混雑していて満席でした」

3日、その瞑想体験ができる場所(恵光院)には…

バンキシャ!
「続々と外国人の方が入ってきています」

日本文化を体験しようと、多くの外国人の姿が。平日は、ほとんどが海外からの観光客だという。中には護摩行体験に参加する外国人も。カップルが書いた願い事は…

オランダから来た観光客・女性
「私たちが一生一緒にいられるように。あと健康でいられるように」

日本の観光客にも願い事を聞いてみると…

バンキシャ!
「心願成就…? なんて書きました?」

東京から来た観光客
「現状維持」

バンキシャ!
「現状維持(笑)」

こうした観光客の増加を受け、高野町は4年後(2028年)をメドに訪問税を導入する予定だという。背景にあるのは、年間およそ5000万円かかる駐車場の警備費や公衆トイレの維持管理費。観光地のインフラを維持するため、訪問税の導入はやむをえない状況だという。

観光客と地域の共存を模索している場所は、ここだけではなかった。

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4日、バンキシャ!は山梨県・富士吉田市へ。

バンキシャ!
「商店街の角なんですが、すごい人だかりができています」

大勢の外国人がカメラを向けていたのは…

バンキシャ!
「富士山です。みなさん富士山の写真を撮っているようです」

実はこの場所、レトロな商店街の先に富士山が見えるとして、海外からの観光客に人気の撮影スポット。この日はおよそ2000人が訪れたという。しかし中には…

バンキシャ!
「危ないですね。赤信号で渡っている方がたくさんいます。車道の真ん中に出て写真を撮っている方がいます」

マナーを守らずに撮影する人も。さらにこの場所には“ある課題”が…

多くの観光客が写真を撮るだけで、商店街で買い物などはせず、帰ってしまっていたという。そこで2024年3月、撮影スポットの真横に設置されたのが観光案内所。撮影のマナーを伝え、周辺の飲食店や観光スポットも紹介。市内を回ってもらうことが狙いだ。

始めてから1か月。5000人近くが訪れたという。こうしたインバウンドの盛り上がりもあり、商店街には新たに3、4軒のカフェもできた。

2023年4月にオープンした、和菓子店は…

和菓子店とカフェ 店長
「日によって変動はあるが、4割から6割くらいインバウンドのお客様にご来店いただいています。カフェや喫茶店や食事処でお客さんの流れは感じていますので。だんだんと変わってきているのかなと感じています」

*5月5日放送『真相報道バンキシャ!』より
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