「かわいそうな木村さん」岸田前首相襲撃事件 黙秘する木村被告に検察官が暴言 最高検が不適正と認定
去年4月、岸田前総理の演説前に爆発物を投げ込み、殺人未遂などの罪で起訴された木村隆二被告(25)に対し、検察が取り調べ中に「かわいそうな木村さん」などと暴言を吐き、最高検が不適正だったと認めていたことがわかりました。
無職の木村隆二被告は去年4月、和歌山市の漁港で、応援演説に訪れた岸田前総理の近くに爆発物を投げ込み、現行犯逮捕されました。
和歌山地検は、殺人未遂などの罪で起訴しましたが、取り調べの際、黙秘を続ける木村被告に対し、「かわいそうな木村さん」などと暴言を吐いていたことがわかりました。
弁護側は「被告の黙秘権を侵害している」として、検察庁に苦情を申し入れていて、関係者によりますと、最高検が録画映像などを確認し、「不適正だった」と認定したということです。
取り調べを行ったのは36歳の検察官だったということです。
最高検は「個別の事件に関わることなので、お答えは差し控えます」としていて、木村被告の初公判は、来年2月4日に予定されています。