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【速報】“数学のノーベル賞”「アーベル賞」柏原京大特任教授が会見「50年の研究が高く評価された」日本人初受賞「驚くべき定理を証明、真の数学的先見者」

2025年3月27日 5:31
【速報】“数学のノーベル賞”「アーベル賞」柏原京大特任教授が会見「50年の研究が高く評価された」日本人初受賞「驚くべき定理を証明、真の数学的先見者」

 “数学のノーベル賞”と言われる「アーベル賞」に日本人で初めて受賞した京都大学の柏原正樹特任教授(78)が、27日午後2時半から会見を開き、「大変うれしく思う、代数解析の50年を超える研究全体が高く評価されたものと感じている」と受賞の喜びを語りました。

 会見で受賞を聞いたときの感想を聞かれると、柏原特任教授は「正直言って非常にびっくりした」と笑顔を見せ、「この50年間に50人以上の研究者と共同研究をしてきた。(代数解析学の創始者である)佐藤幹夫先生をはじめ、多くの方の助けを借りて、この賞をいただけた」と感謝の言葉を述べました。

 「アーベル賞」は、ノーベル賞に数学の賞が存在しないことから、2002年にノルウェー政府が創設したものです。ノルウェー科学文学アカデミーは26日、2025年の受賞者に京都大学数理解析研究所の柏原正樹特任教授を選んだと発表しました。日本人が受賞するのは初めてです。

 柏原特任教授は、代数解析学で重要な「D加群理論」を確立。ノルウェー科学文学アカデミーは「誰も想像しなかった方法で驚くべき定理を証明してきたまさに真の数学的先見者だ」と功績をたたえています。

 授賞式は5月20日にノルウェーのオスロで開催されます。

最終更新日:2025年3月27日 5:58
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