大阪市東淀川区の民家で26日、住人の高齢夫婦の遺体が見つかりました。この家にはエアコンがなく、警察は熱中症の可能性もあるとみて、死因を詳しく調べています。

　警察によりますと、26日正午ごろ、親族の男性から「自宅内で男性と女性が亡くなっている」と消防に通報がありました。

　救急隊員が東淀川区の民家に駆け付けると、この家で2人暮らしをしていた西川光男さん（91）と妻の静子さん（87）がそれぞれ別の場所で倒れて亡くなっていたということです。

　西川さん夫婦はデイサービスを利用していて、施設が26日朝、電話をかけたところ連絡が取れなかったことから、安否確認を依頼された親族の男性が午前11時半ごろ、西川さん宅を訪ねて2人の遺体を見つけたということです。

　玄関のドアはカギはかかっていなかったということですが、室内は荒らされた形跡がなく、2人の遺体にも目立った外傷はなかったということです。

　また、西川さんは新聞を購読していましたが、24日以降の朝刊が取り込まれていなかったということです。

　家に扇風機はありましたが、エアコンは設置されておらず、警察は熱中症の可能性もあるとみて、司法解剖を行うなどして詳しい死因を調べる方針です。