拳銃・覚醒剤・包丁…滋賀県警が事件の証拠品3800点以上を放置 殺人や強盗殺人事件に関する証拠も
滋賀県警は彦根署や守山署など県内7つの警察署で、拳銃や覚醒剤、包丁などの事件の証拠品、計3800点以上が処理されずに放置されていたと明らかにしました。
放置されていたのは、未解決の事件305件と、解決済みの事件18件に関する証拠品、計3829点です。
2023年10月、彦根署の倉庫で雨漏りがあり、署員が点検を行ったところ、30年以上にわたり施錠されていたキャビネットから拳銃が見つかりました。本来、押収された証拠品は管理簿に記載されますが、この拳銃は管理簿への記載がなく放置されていた証拠品だとわかったということです。さらに、滋賀県警が県内すべての警察署で点検を行ったところ、倉庫や車庫などから次々と放置されていた証拠品が見つかりました。
14日、滋賀県警は、証拠品の中に「強盗殺人事件」や「殺人事件」などの重大事件に関するものも含まれていたと発表しました。いずれの事件も、すでに容疑者は検挙され、解決済だとしています。
今回見つかった証拠品はすべて管理簿への記載がなかったいうことで、滋賀県警は記載されていなかった理由についてはわからないとしています。
滋賀県警は、今回の問題の捜査への影響はなく、職員個人に対する処分を行う予定はないということで、証拠品は検察に送致するか、廃棄するか、元の所有者に返す手続きを行うことにしています。
滋賀県警は「誠に遺憾で、県民の皆さまにおわび申し上げる。職員への指導を徹底し再発防止に努める」とコメントしています。