【速報】京都市・松井市長が北陸新幹線の延伸に言及「小浜ー京都ルート」について『“4つの懸念”がある』与党PTへ説明求める
京都市の松井孝治市長が4日、京都市役所で世界都市京都の実現に向けた令和9年度までに取り組む政策、しごとの仕方改革、財政、組織体制の今後の方針を示す「新京都戦略」を発表しました。
また、会見の中で北陸新幹線の延伸について触れ「きょうは与党PTに呼ばれていないが、“4つの懸念”がある」と話しました。
北陸新幹線の新大阪までの延伸をめぐっては、与党のプロジェクトチームが、福井県小浜市を通って京都駅に南下する「小浜ー京都ルート」を軸に建設を進める方針を示していて、新たに建設される北陸新幹線・京都駅の位置によってルートが3つに分かれます。
与党PTは、地元自治体や経済界との合意を経て、来年度の着工を目指しています。4日の会見で松井市長はこの「小浜ー京都ルート」についての懸念として、
①地下水などの環境への影響
②長大なトンネル掘削による膨大に排出された廃棄物をどう処分するのか。京都市にはそれらを処理できる場所がない。
③長期間に渡る工事に使われる工事車両をどのように運搬するのか。京都市に深刻な交通渋滞などの影響が出るのではないか。
④財政負担の問題。国家的事業で莫大な事業費がかかるが、地域に利益が及ぶなら相応の地方負担が求められるはずで、京都市の負担はどの程度になるのか。と4つの懸念についての与党PTからの詳しい説明を求めました。
松井市長は「国家的な意義は理解している。問題は3ルートのどのルートが良いかというよりもこの4つの問題を気にしている。懸念については与党PTにも幹事長にも言っているし、呼んでいただくならこれらを申し上げたい。きょうは呼ばれていないのですが」と話しました。