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【台風10号】「非常に強い」勢力ほとんど落とさず、29日以降九州上陸か 週末にかけ日本列島縦断の恐れも(28日午前7時現在)

2024年8月28日 8:32
【台風10号】「非常に強い」勢力ほとんど落とさず、29日以降九州上陸か 週末にかけ日本列島縦断の恐れも(28日午前7時現在)

台風10号が勢力を強めながら、ゆっくりとしたスピードで日本列島に接近しています。29日から30日にかけて九州地方に上陸する可能性が高く、週末にかけて日本列島を縦断するおそれがあります。(28日午前7時現在)

■台風10号の概要(28日午前7時推定)
 ・鹿児島県奄美市の北北東約90キロの位置に中心
 ・ゆっくりした速さで北西へ進む
 ・勢力は「非常に強い」・中心の気圧は935ヘクトパスカル
 ・中心付近の最大風速は50メートルで最大瞬間風速は70メートル
 ・中心から半径110キロ以内では風速25メートル以上の暴風
 ・強風域も大きく鹿児島本土や宮崎県も入ってきた

■ポイント
 ・現状は、29日(木)~30日(金)に九州に上陸する可能性が高い
 ・勢力をほとんど落とさず「非常に強い勢力」もしくは「強い勢力」で九州に接近上陸
 ・動きが遅く影響が長引く
 ・予報円の右側が特に危険。近畿地方が予報円の右側に入るタイミングで風の影響が大きくなる

■近畿への影響(※進路によって今後も大きく変化する可能性があります)

・雨風のピークは30日(金)~31日(土)ごろ
・29日(木)から段々と風が強まり、最接近の30日(金)~31日(土)にかけては、暴風クラスの風の強い状態が続くおそれ
・雨は台風接近前から南部を中心に強まる所があり、広範囲で雨が断続的に降り、雨量がかなりまとまる
・特に紀伊半島の山沿いを中心に降水量が多くなり(総雨量500ミリ以上、雨量の多い地域でも8月の一か月分の平年の雨量を大きく超える恐れ)、土砂災害などの危険度がかなり高まる。河川の氾濫にも厳重警戒。
・高波にも厳重警戒。すでにきょう28日(水)から南部を中心にうねりを伴った高波に注意し、台風が近づくあす29日(木)夜~31日(土)は大しけとなる恐れ。
・30日(金)~31日(土)は警報級の高潮にも警戒。海には近づかない。
・鉄道は計画運休、大幅な遅延の可能性。高速道路も通行止め、飛行機も欠航が相次ぐ可能性が大きい
・進路にもよるが風の影響が特に大きく、停電や倒木のリスクも大きい

■気象庁 28日朝発表の予想

【風の予想】
・29日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
 近畿北部海上 13メートル (25メートル)
 近畿中部陸上 12メートル (25メートル)
 近畿中部海上 15メートル (25メートル)
 近畿南部陸上 12メートル (25メートル)
 近畿南部海上 15メートル (25メートル)

・30日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
 近畿北部陸上 15メートル (30メートル)
 近畿北部海上 20メートル (30メートル)
 近畿中部陸上 20メートル (35メートル)
 近畿中部海上 25メートル (35メートル)
 近畿南部陸上 18メートル (30メートル)
 近畿南部海上 23メートル (35メートル)

その後、31日頃も非常に強い風が吹くでしょう。

【波の予想】
・28日に予想される波の高さ
 近畿中部 3メートル うねりを伴う
 近畿南部 4メートル うねりを伴う

・29日に予想される波の高さ
 近畿中部 5メートル うねりを伴う
 近畿南部 6メートル うねりを伴う

・30日に予想される波の高さ
 近畿北部 3メートル近畿中部 6メートル うねりを伴う
 近畿南部 7メートル うねりを伴う

その後、31日頃もうねりを伴い大しけが続く見込みです。

【雨の予想】
・28日に予想される1時間降水量は多い所で、
 近畿北部 40ミリ
 近畿中部 40ミリ
 近畿南部 40ミリ

・29日に予想される1時間降水量は多い所で、
 近畿北部 40ミリ
 近畿中部 40ミリ
 近畿南部 50ミリ

・28日6時から29日6時までに予想される24時間降水量は多い所で、
 近畿北部 60ミリ
 近畿中部 80ミリ
 近畿南部 120ミリ

・その後、29日6時から30日6時までに予想される24時間降水量は多い所で、
 近畿北部 100ミリ
 近畿中部 150ミリ
 近畿南部 200ミリ

・その後、30日6時から31日6時までに予想される24時間降水量は多い所で、
 近畿北部 150ミリ
 近畿中部 200ミリ
 近畿南部 300ミリ

その後も降水が続く見込みで、総降水量がさらに増えるおそれがあります。

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