●台風10号はあさって30日(金)の午前に、県内に最も接近する可能性
●強風域にはあす29日(木)からあさって30日(金)いっぱい、ほぼ丸2日入り続ける見通しで、最接近のタイミングの前後では暴風域に入るおそれも
●大雨に関してはあす29日(木)からあさって30日(金)にかけて24時間で多い所で300ミリ、
さらに31日(土)にかけて多い所で200ミリと記録的な大雨のおそれ
●激しい雨風の中での避難行動は非常に危険が伴うため、きょう28日(水)の夜まで、もしくはあす29日(木)の早朝までには、安全確保できる場所への移動を

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きのう27日(火)、台風10号は非常に強い勢力となり、今朝にかけて九州の南側まで北上してきました。
台風の目もはっきりしていて、勢力が強くなっていることが分かります。

この先、あす29日(木)にかけて九州南部付近へ。
その後、あさって30日(金)にかけて、九州から中国四国地方を通過し、まだ西日本のどこを通過するかは予測に幅がありますが、県内を直撃するおそれも十分あります。

今後、台風の中心が予想進路通りに進んだ場合、あさって30日(金)の午前に、県内に最も接近する可能性が高くなりそうですが、移動速度が時速10キロほどと、自転車並みに動きが遅いため、強風域にはあす29日(木)からあさって30日(金)いっぱい、ほぼ丸2日入り続ける見通しで、最接近のタイミングの前後では暴風域に入るおそれもあります。

風はあす29日(木)で瞬間的に35メートル、樹木が倒れたり、看板の落下なども心配な非常に強い風のおそれがあり、あさって30日(金)になるとさらに激しい風となる見込みです。
県内はあす29日(木)からあさって30日(金)にかけて、大雨や暴風や波浪、場合により高潮も警報級となる可能性があります。

県内は台風接近に先立ち、きょう28日(水)の日中から雨がしっかり降り出していきます。
台風が迫るにつれて、あす29日(木)には激しい風を伴いながら、雨も一段と激しさを増してきます。

大雨に関しては、あす29日(木)からあさって30日(金)にかけて24時間で多い所で300ミリ、
さらに31日(土)にかけて多い所で200ミリに達するなど、梅雨末期でもそう見込まれない記録的大雨のおそれもあります。
激しい雨風の中での避難行動は非常に危険が伴います。
きょう28日(水)の夜まで、もしくはあす29日(木)の早朝までには、安全確保できる場所に身を置くことができるように、避難行動の準備など進めて下さい。

県内は、朝から厚い雲が広がる見込みです。午後になると、ところどころでにわか雨となり、夜にかけて徐々に本降りの雨となりそうです。

日中の最高気温は、各地で30度を超える見込みです。日ざしは控えめですが、湿度が高く蒸し暑くなりそうです。油断せず、引き続き暑さ対策を行いましょう。

あす29日(木)からあさって30日(金)にかけて、雨に加えて風の勢いも増し、一層緊迫感の高まる大荒れの空模様となりそうです。記録的な大雨となるおそれもあり、きょう28日(水)のうちに安全確保できる場所へ移動してください。台風の移動速度がさらに遅いと、31日(土)まで雨風の影響が長引くおそれもあります。

（KRY山口放送 気象予報士 秋山幸輝）