【特集】65歳で体操現役!親子3代の競演夢見る“元気印”の原動力 “歌入り楽曲”で地域の魅力発信も
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65歳にして今なお、現役の体操選手として活躍する女性がいます。マスターズ大会での親子競演や世界大会への挑戦、さらには体操を通じた地域活性化にもパワフルに取り組む原動力は何なのか、取材しました。
中央市のNPO法人「ルーデンススポーツクラブ」の理事を務める藤本チフミさん(65)です。
大学時代には体操の全日本選手権で優勝。
ユニバーシアード・ルーマニア大会では跳馬8位、団体4位など輝かしい成績を残しました。
2007年からは毎年、マスターズの大会に出場。
去年9月には娘・みのりさん(26)と初の親子競演も果たしました。
ルーデンススポーツクラブ 理事 藤本チフミさん
「長くやっているからこそできたものだと思う。親子でできたということで、同じ緊張感を味わえたのはありがたいことかなと思います」
チフミさんの娘・みのりさん
「小さいときから試合に出ているのを見ていたので、いつか一緒に出れたら良いなと言われてきたので、その日がついに来たって感じです」
大会で演技する際に流す曲、実は藤本さんのオリジナル。しかもなんと、藤本さんの歌入りです。
体操競技で歌が入った楽曲を使うのは減点の対象となりますが、関係ありません。藤本さんが見据える視線の先は、勝敗とはまったく別のところにあります。
ルーデンススポーツクラブ 理事 藤本チフミさん
「(県内の)27市町村の特産とか名産を歌詞に入れてできたらいいかなと思って、歌を27市町村全部つくりました」
ルーデンススポーツクラブ 理事 藤本チフミさん
「歌詞は本当は減点なんですけど、私は歌詞を入れて地域を山梨を盛り上げるために減点覚悟で。去年は(はんこの産地)市川三郷町の『実印捨て印認印』。今年は何にしようかなって考えています」
去年6月、40年以上ぶりに世界大会に出場した藤本さん。今の目標はドイツで開かれる次の大会で、進化を続ける自分自身を確認することだといいます。
ルーデンススポーツクラブ 理事 藤本チフミさん
「女子の60代は跳馬と男子の平行棒のどちらかを選んでも大丈夫なので、男子の平行棒にチャレンジしています」
ルーデンススポーツクラブ 理事 藤本チフミさん
「支持力が大事なのでバランスですよね。力ではないのでバランスなのでいかにバランスが取れるか、そのコツを発見します」
そんな藤本さんに教え子も刺激をもらっています。
教え子は
「 色々なことに挑戦していて、すごいと思います」
教え子は
「60歳を越えても自分の意思であれだけ体を動かせるのはすごいと思うので、私もそこまで目指せたらと思います」
一方、藤本さんにとっては子どもたちが、“元気の源”となっているといいます。
ルーデンススポーツクラブ 理事 藤本チフミさん
「小さい子たちのエネルギーはすごいたくさんで、そのエネルギーをもらって。私も高齢者の健康体操をしているのでエネルギーをもらった分、それを高齢者に与えて。SDGsですよ、心の循環ですね」
そんな藤本さんには、夢があります。ひとつはいつか、自分で大会を主催すること。そして、もうひとつはー
ルーデンススポーツクラブ 理事 藤本チフミさん
「孫と出たい。20年後としたら自分が85歳。20年後まで健康で頑張って、健康で生活のリズムをきちんとして。孫、子ども、そしておばあちゃん、これできたら最高ですよね」
ルーデンススポーツクラブ 理事 藤本チフミさん
「頑張ろう! 」