【どうぶつ総選挙】「環境問題の解決」争点に、絶滅の恐れある動物たちが“出馬” 当選したのは…?
大阪市の天王寺動物園で「どうぶつ総選挙」が行われ、16日開票されました。当選したのは、あの動物です。
「“どうぶつ総選挙”、やってまーす!」
切通大雅 記者
「天王寺動物園では動物の環境問題をめぐって、激しい選挙戦が繰り広げられています」
天王寺動物園で行われた「どうぶつ総選挙」。動物たちが訴えたのは…。
レッサーパンダ候補
「この笑顔、守るため…」
ホッキョクグマ候補
「アツいのは、気持ちだけで充分だ。」
野間馬(のまうま)候補
「テクノロジーとの共存を。」
キバタン候補
「羽をのばせる、環境を。」
絶滅の恐れがある動物たちが“出馬”し、「環境問題の解決」を争点に争います。
選挙は今年6月に“告示”。4つの選挙区に分け、16種類の動物による予備選挙が行われました。
まず、第1組を制したのはレッサーパンダでした!
続く第2組では…。
切通記者
「この選挙区で圧倒的な強さを見せたのが、ホッキョクグマ候補です。“演説”にもたくさんの人が集まっています」
第2組は北極の氷が溶けることで絶滅の恐れがあるホッキョクグマが、地球温暖化の現状を訴え圧勝。
第3組を制した野間(のま)馬は、農業の機械化により活躍の場が奪われ、数が激減している日本古来の馬。この組の最有力候補は、日本では希少なサルの「ドリル」でしたが、なんと同じ選挙区に別のサルも立候補。票が割れた結果、野間馬が“ダークホース”となりました。
第4組を勝ち上がったのがキバタン!森林伐採への警鐘を鳴らし、有権者へ最後の訴えに励みます。
熾烈な戦いが繰り広げられた今回の総選挙。その狙いとは…。
天王寺動物園・木嶋海智さん
「動物たちの環境問題、絶滅危惧の問題を、楽しみながら学んでいただける」
この週末に行われた決選投票。有権者は子どもから大人までのすべての入園者で、清き一票を投じました。
「レッサーパンダはどの動物園にもいる。絶滅の恐れがあるのは意外」
「(ホッキョクグマに)お魚いっぱい食べて元気になるように」
「動物さんも大変なんやで。応援してあげないと地球からいなくなるよ」
今回、読売テレビが行った"出口調査"によると…。
切通記者
「ホッキョクグマ候補とレッサーパンダ候補で、一騎打ちになるとみられます」
そして、本日正午、開票結果が発表されました!
切通記者
「1位はホッキョクグマですね。得票数を見てみますと、2位のレッサーパンダと20票差です。大接戦でした」
ホッキョクグマが住む環境にも地球温暖化の悪影響が及んでいるという現状に、たくさんの票が集まったようです。
当選したホッキョクグマには遊具などがプレゼントされるということです。