【高校サッカー注目・東京A】國學院久我山 甲子園球場&国立競技場…同じグラウンドから2つの聖地へ
サッカー部・塩貝健人主将(左)、野球部・上田太陽主将(右)
12月28日に開幕を迎える第101回全国高校サッカー選手権大会。東京A代表は、都大会で「夏のインターハイ全国準優勝の帝京」や「99回大会全国高校サッカー選手権ベスト8の堀越」ら強豪を破り3大会ぶりに全国出場を決めた國學院久我山。全国の初戦は、12月31日の2回戦、近大和歌山と対戦します。
◇ ◇ ◇
國學院久我山は、東京大学合格者を輩出するなど進学校ですが、勉強だけではなく部活にも力を入れており、今年は「サッカー部」だけではなく「ラグビー部」「バスケットボール部」「弓道部」「野球部」「陸上部」が全国大会に出場するなど、「文武両道」としても知られています。
過去94回大会で全国準優勝を果たしているサッカー部も例外ではなく、朝練習はなし。授業が終わると、練習開始の午後4時までは個人勉強。サッカーの練習も1時間半に限定するなど、限られた時間で「量よりも質」を意識した練習を行っています。
その練習環境も特殊で、グラウンドとして使用している校庭は、「野球部と半分ずつ」にわけ共有しています。サッカー部主将の塩貝健人選手(3年)は「部員が約200人で、このスペースだと難しい面もあり、もう少しサッカー部に分けて欲しいと思ったこともあります。けれども、隣に全国ベスト4に入った野球部がいることは、練習からとても刺激になっています」
実は國學院久我山の野球部ですが、昨年11月に元メジャーリーガーのイチロー氏(現マリナーズ球団会長付き特別補佐兼インストラクター)が3日間の臨時指導を行ったことでも話題になり、今年「春の甲子園」では、春夏通じて初となる全国ベスト4入りを果たしました。
当時主将の上田太陽選手(3年)は、「聖地・甲子園球場は、別世界というか、たくさんのお客さんがいて、自分の中で財産になりました。久我山のサッカー部は強いと知っていて、クラスメートもたくさんいます。同じグラウンドで練習を見て刺激をもらったし、負けたくないと練習していました。塩貝とは、キャプテンにしかわからないことや悩みを相談したり、励ましあったりしています。野球部は、全国の頂点をとれなかったので、サッカー部には一番上を期待しています」と、エールを送りました。
一方、サッカー部主将の塩貝選手は「野球部のベスト4は、すごくうれしかったけれど、焦りもありました。この1年は野球部に負けたくないとチームをリードしてきました。自分たちは3年間かけてやっとでられた全国。3年分の全国に出たかった思いを体現したいです」。
そして、31日に行われる近大和歌山との初戦に向けては「100回大会で千葉の流通経済大柏に勝利しているので、底力が強いと思う。隙を見せないで、自分たちがやるべきことをやって勝ちたい。國學院久我山のサッカーは『美しく勝て』ですが、最後にかける思い、球際の部分や勝負へのこだわりは泥くさく、『美しくかつ泥くさく』勝っていきたい。自分は美しさに欠けるところもあるので、泥くささ全開でいきます。個人的な目標は得点王。自分が点を取って、チーム勝たして国立競技場に行きたいです。聖地・国立競技場は、あこがれの舞台。国立競技場で優勝したいです」と目標を語りました。
国立競技場でプレーできる準決勝に進むためには3勝。そして全国優勝するには5勝が必要となります。野球部に続く聖地への戦いに向け、そして野球部の果たせなかった全国優勝へ向け「美しく泥くさく勝つ」新たな國學院久我山に注目です。
(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/日本テレビ)
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國學院久我山は、東京大学合格者を輩出するなど進学校ですが、勉強だけではなく部活にも力を入れており、今年は「サッカー部」だけではなく「ラグビー部」「バスケットボール部」「弓道部」「野球部」「陸上部」が全国大会に出場するなど、「文武両道」としても知られています。
過去94回大会で全国準優勝を果たしているサッカー部も例外ではなく、朝練習はなし。授業が終わると、練習開始の午後4時までは個人勉強。サッカーの練習も1時間半に限定するなど、限られた時間で「量よりも質」を意識した練習を行っています。
その練習環境も特殊で、グラウンドとして使用している校庭は、「野球部と半分ずつ」にわけ共有しています。サッカー部主将の塩貝健人選手(3年)は「部員が約200人で、このスペースだと難しい面もあり、もう少しサッカー部に分けて欲しいと思ったこともあります。けれども、隣に全国ベスト4に入った野球部がいることは、練習からとても刺激になっています」
実は國學院久我山の野球部ですが、昨年11月に元メジャーリーガーのイチロー氏(現マリナーズ球団会長付き特別補佐兼インストラクター)が3日間の臨時指導を行ったことでも話題になり、今年「春の甲子園」では、春夏通じて初となる全国ベスト4入りを果たしました。
当時主将の上田太陽選手(3年)は、「聖地・甲子園球場は、別世界というか、たくさんのお客さんがいて、自分の中で財産になりました。久我山のサッカー部は強いと知っていて、クラスメートもたくさんいます。同じグラウンドで練習を見て刺激をもらったし、負けたくないと練習していました。塩貝とは、キャプテンにしかわからないことや悩みを相談したり、励ましあったりしています。野球部は、全国の頂点をとれなかったので、サッカー部には一番上を期待しています」と、エールを送りました。
一方、サッカー部主将の塩貝選手は「野球部のベスト4は、すごくうれしかったけれど、焦りもありました。この1年は野球部に負けたくないとチームをリードしてきました。自分たちは3年間かけてやっとでられた全国。3年分の全国に出たかった思いを体現したいです」。
そして、31日に行われる近大和歌山との初戦に向けては「100回大会で千葉の流通経済大柏に勝利しているので、底力が強いと思う。隙を見せないで、自分たちがやるべきことをやって勝ちたい。國學院久我山のサッカーは『美しく勝て』ですが、最後にかける思い、球際の部分や勝負へのこだわりは泥くさく、『美しくかつ泥くさく』勝っていきたい。自分は美しさに欠けるところもあるので、泥くささ全開でいきます。個人的な目標は得点王。自分が点を取って、チーム勝たして国立競技場に行きたいです。聖地・国立競技場は、あこがれの舞台。国立競技場で優勝したいです」と目標を語りました。
国立競技場でプレーできる準決勝に進むためには3勝。そして全国優勝するには5勝が必要となります。野球部に続く聖地への戦いに向け、そして野球部の果たせなかった全国優勝へ向け「美しく泥くさく勝つ」新たな國學院久我山に注目です。
(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/日本テレビ)