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木村コーチ死去、各球場で試合前に黙とう

2010年4月8日 3:57

 プロ野球「巨人」の木村拓也コーチ(37)が7日未明、くも膜下出血のため死去したことを受け、6試合が行われた各球場では7日、半旗が掲げられ、試合前に黙とうがささげられた。

 また、球界からのコメントは以下の通り。

 巨人・高橋由伸選手(35)「まだまだ教えてもらわなければいけないことが、いっぱいあったんですけどね」

 巨人・坂本勇人選手(21)「本当にいろんなことを教えてもらったんですけど、『エラーした時に下向くな』と現役中から言われた。僕の心の中に入れながら、いつもプレーしていました」

 巨人・小笠原道大選手(36)「しっかりと魂を受け継いで、しっかりと胸に刻み、一緒に戦っていきたいと思います。(7日の阪神戦の勝利は)木村コーチが勝たせてくれたと思います。勝つしかないので、全員で木村コーチも一緒に戦っていきたい」

 巨人・大道典嘉選手(40)「自分が自己犠牲のできる選手だったので、良い選手を育てていくと思っていた。残念としか言いようがない」

 木村コーチが11年間在籍した広島で一緒にプレーした野村謙二郎監督(43)「最後に話をしたのは倒れた日(2日)だったのですが、(木村コーチの)自宅が広島にあるので『家には帰ったのか』という話をして、『朝一番で帰ってきたばかりで、まだ帰っていない』と。『子供が楽しみに待っているだろう』と話したのが最後でした」

 木村コーチが出場したアテネオリンピックで共にプレーしたヤクルト・宮本慎也選手(39)「『コーチより選手の方が楽、コーチの方がしんどい』と言いながら、楽しそうでもありました。情熱もあるし、明るいし、良いコーチになると思っていました。非常に残念です」

 アテネオリンピックのヘッドコーチ・中畑清氏(56)「本当にいいヤツだった。礼儀正しいしね。球場に行くたびに、離れていても駆け寄ってきてくれて、『絶好調です、絶好調です』って、俺のキャッチフレーズをまねしながら、いつも笑顔であいさつしてくれた」

 巨人終身名誉監督・長嶋茂雄氏「アテネオリンピックでは、プレーヤーとしてだけでなく、率先して裏方仕事を手伝う姿勢から、チームに一体感を生んで、銅メダルに貢献してくれました。コーチとしてさらに活躍されることを楽しみにしていました。本当に残念でなりません」

 阪神シニアディレクター・星野仙一氏「監督としては『めちゃくちゃ助かる』、そういう存在の男だった。打率や勝ち星も大事だが、数字では表せない価値を持っていた。こういう選手もまた、名選手だ」