太田智樹が日本新に「自信」 篠原倖太朗は学生新も「悔しい」 香川丸亀ハーフは歴史的な高速レースに
日本選手初の60分切りを果たしたトヨタ自動車の太田智樹選手
第77回香川丸亀国際ハーフマラソンが、2月2日に香川県立丸亀競技場付属ハーフマラソンコースで行われ、歴史的な高速レースとなりました。
■ハーフマラソン日本人初の60分切り
男子のレースは1時間切りを目指すペースメーカーが導入され、5kmの通過が14分5秒と日本記録(1時間0分00秒)を大幅に上回るハイペース。多くの選手がこのハイペースの展開に挑みましたが、5km以降さらにペースアップし、8kmから9kmにかけてのアップダウンで先頭集団は一気に絞られます。
10kmを28分02秒で通過。この時点で先頭集団に食らいついていた日本選手は、パリ五輪10000m代表の太田智樹選手(トヨタ自動車/早稲田大学OB)、駒澤大学の篠原倖太朗選手(4年)、立教大学の馬場賢人選手の3人。いずれも箱根駅伝で花の2区を沸かせた選手たちです。
14kmを前に馬場選手が後退。17km過ぎには太田選手と篠原選手も先頭争いから遅れをとったものの、依然として日本記録を上回るラップを刻みました。
練習を共にしてきた2人は終盤までデッドヒートを繰り広げましたが、競技場に入る前に太田選手がスパートし3位でフィニッシュ。59分27秒のタイムで従来の日本記録を33秒更新しました。
「(日本選手で)初めて60分を切ったことは良かった。(以前から)60分を切れる、切れると言われていて、今回、タイミングとコンディションが合って切ることができた。これからの自信になります」
外国人選手に敗れたことを反省しつつも、喜びを口にしていました。
10kmを28分02秒で通過。この時点で先頭集団に食らいついていた日本選手は、パリ五輪10000m代表の太田智樹選手(トヨタ自動車/早稲田大学OB)、駒澤大学の篠原倖太朗選手(4年)、立教大学の馬場賢人選手の3人。いずれも箱根駅伝で花の2区を沸かせた選手たちです。
14kmを前に馬場選手が後退。17km過ぎには太田選手と篠原選手も先頭争いから遅れをとったものの、依然として日本記録を上回るラップを刻みました。
練習を共にしてきた2人は終盤までデッドヒートを繰り広げましたが、競技場に入る前に太田選手がスパートし3位でフィニッシュ。59分27秒のタイムで従来の日本記録を33秒更新しました。
「(日本選手で)初めて60分を切ったことは良かった。(以前から)60分を切れる、切れると言われていて、今回、タイミングとコンディションが合って切ることができた。これからの自信になります」
外国人選手に敗れたことを反省しつつも、喜びを口にしていました。
■日本記録を上回り学生新記録の篠原は「悔しい」
4位の篠原選手も59分30秒と従来の日本記録を上回り、リチャード・エティーリ選手が持っていた従来の記録を2秒更新。日本学生新記録を打ち立てました。
「日本記録を狙ってきたので、タイムの更新はうれしいですけど、勝負の部分で負けてしまってすごく悔しい。昨年の夏、太田さんと一緒に練習をしていて、太田さんの強さは肌で感じていた。夏ほどの差はなくなっていたが、ラスト勝負で差が出てしまった」
篠原選手は太田選手との勝負をこのように振り返りました。
なお、レースはアレクサンダー・ムティソ選手(NDソフトアスリートクラブ)が、自身の持つ大会記録を1秒更新して59分16秒で優勝し、マル・イマニエル選手(トヨタ紡織)が3秒差で2位に入りました。
■早稲田大の“山の名探偵”も躍動
今回から日本学生ハーフマラソン選手権大会が併催され、例年以上に多くの大学生ランナーが出場しました。圧巻の走りを見せたのは、今年の箱根駅伝で5区・山上りで好走し、“山の名探偵”の二つ名で知られた早稲田大学の工藤慎作選手(2年)でした。
「ペースメーカーの設定が5km14分、10km28分だったので、私の力的には無理だと思った」と言う工藤選手は、序盤は先頭集団には付いていかずにマイペースでレースを進めました。
その作戦が的中。「余裕を持つことができて、後半のペースアップにつながった」と、後半に入ってもペースは衰えずペースダウンした選手たちを次々にかわし順位を上げていきました。そして、17kmを前に馬場選手を抜き去り単独で5位に浮上し、終盤のペースダウンも最小限に食い止め、日本歴代4位タイとなる1時間0分06秒の好記録で5位入賞を果たしました。併催の日本学生ハーフマラソンでは優勝(篠原選手はエントリー外)。今夏のFISUワールドユニバーシティゲームズの日本代表を手中にし、「日本は駅伝文化があるのでハーフマラソンが強い。優勝も視野に入れていきたい」と意気込みを口にしていました。
前半のハイペースに食らいついた馬場選手は終盤も粘り、1時間0分26秒の好記録で6位でフィニッシュしました(日本学生ハーフ2位)。9位の上原琉翔選手(國學院大學3年)は、日本学生ハーフでは3位に入りました。
その他にも、帰山侑大選手(駒澤大学3年)や吉田選手ら24位までが1時間1分を切るなど好記録が続出し、歴史的な高速レースとなりました。
「ペースメーカーの設定が5km14分、10km28分だったので、私の力的には無理だと思った」と言う工藤選手は、序盤は先頭集団には付いていかずにマイペースでレースを進めました。
その作戦が的中。「余裕を持つことができて、後半のペースアップにつながった」と、後半に入ってもペースは衰えずペースダウンした選手たちを次々にかわし順位を上げていきました。そして、17kmを前に馬場選手を抜き去り単独で5位に浮上し、終盤のペースダウンも最小限に食い止め、日本歴代4位タイとなる1時間0分06秒の好記録で5位入賞を果たしました。併催の日本学生ハーフマラソンでは優勝(篠原選手はエントリー外)。今夏のFISUワールドユニバーシティゲームズの日本代表を手中にし、「日本は駅伝文化があるのでハーフマラソンが強い。優勝も視野に入れていきたい」と意気込みを口にしていました。
前半のハイペースに食らいついた馬場選手は終盤も粘り、1時間0分26秒の好記録で6位でフィニッシュしました(日本学生ハーフ2位)。9位の上原琉翔選手(國學院大學3年)は、日本学生ハーフでは3位に入りました。
その他にも、帰山侑大選手(駒澤大学3年)や吉田選手ら24位までが1時間1分を切るなど好記録が続出し、歴史的な高速レースとなりました。
最終更新日:2025年2月3日 16:31