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“世界最強の袖釣り込み腰” ロンドン・リオ五輪メダリストの松本薫が阿部一二三の技を絶賛

2024年7月29日 15:01
“世界最強の袖釣り込み腰” ロンドン・リオ五輪メダリストの松本薫が阿部一二三の技を絶賛
五輪連覇を果たした阿部一二三選手(写真:青木紘二/アフロスポーツ)
◇パリオリンピック2024 柔道男子66キロ級決勝(大会3日目=日本時間28日 シャンドマルス・アリーナ)

柔道男子66キロ級で金メダルを獲得し、2大会連覇を果たした阿部一二三選手。柔道女子57キロ級でロンドン・リオ2大会連続メダルを獲得した松本薫さんが阿部選手の強さを語りました。

松本さんは今大会金メダルを獲得し、大会連覇を果たした阿部選手について「ライバルを圧倒する強さだったので、これが日本柔道だなと思いました」と大会を振り返りました。

阿部選手は東京五輪の金メダリストとして臨んだ今大会。「かなり研究されています」と松本さんは語りますが「でも今回は“世界最強の袖釣り込み腰”。これが今回の試合では、さく裂してましたね」と阿部選手の技に言及。決勝の場面でも試合を決めた『袖釣り込み腰』。松本さんが注目したのは「本来であれば袖釣り込み腰というのは“襟”を持つんです。けど一二三選手は両袖をもって背負い投げのごとく投げていく」

一般的に右組みであれば左手が袖、右手が襟をもち技に入る袖釣り込み腰。「一二三選手は両袖なんです。両袖のまま相手を投げるという感じで投げてます」「これは、なかなか難しいんです」とコメント。「体の体幹もそうなんですけれども、両袖をもっているので上につり上げないといけないんです。この(つり上げる)早さもとても早くてなかなかマネできないです。本来(普通の選手)はできないです。一二三選手だからできることです」と阿部選手ならではの体勢からの技だったと話します。

また柔道での両袖を持つという意味について「柔道界では防御姿勢に近いんです。本当は防御姿勢に使う姿勢なんですけど、本来なら防御になるところ一二三選手はこれを攻撃にできる。これが強さの秘けつです。これがすごいんです」と阿部選手の強さの秘けつについて語りました。「『攻撃は最大の防御』っていう言葉があるんですけれども、まさにそれを成し遂げている。一二三選手の特徴です」と阿部選手だからできることと絶賛しました。
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