【感涙】会場からの“ウタコール”&3大会連続メダルをかけた試合に敗北も泣き崩れる勝者を優しく包み込む選手に「涙してしまった」「これが柔道の本来の姿」
大会3日目を迎えたパリオリンピック。柔道女子52キロ級の試合では、選手が本気で戦うゆえ生まれた感動シーンがありました。
柔道女子52キロ級には、日本から大会連覇を目指す阿部詩選手が出場。しかし、2回戦で世界ランキング1位のケルディヨロワ(ウズベキスタン)と対戦すると、残り56秒となったところで返し技を受けて一本負け。涙を浮かべながら畳を下りた後には、コーチの胸にしがみつきながら大きな声を上げて泣き崩れました。その後、しばらくその場を動けなかった阿部選手に対し、会場から「ウタ・ウタ・ウタ」と割れんばかりのウタコールが上がり、前回王者の阿部選手をたたえる場面が見られました。
さらに、3位決定戦第1試合のラリーサ・ピメンタ選手(ブラジル)とオデッテ・ジュフリダ選手(イタリア)の一戦では、両者2つの指導を受けて迎えたゴールデンスコア(延長戦)4分3秒に、オデッテ選手が3回目の指導を受けて1本負け。試合後、勝利したラリーサ選手がうれしさで涙を浮かべしゃがみ込みます。3大会連続のメダルがかかっていたジュフリダ選手は負けてしまいましたが、泣き崩れるラリーサ選手の元へ駆け寄り、優しく肩を抱き言葉をかけます。戦った二人にしか聞こえない声でしたが、ラリーサ選手はうなずき、立ち上がると熱い抱擁を交わしました。
このようなシーンを見たファンはSNSで「ウタコールに何度見ても涙出る」、「感動をありがとう」、「素晴らしい。これが柔道の本来の姿だ」「いいねぇ、反則負けだったのに相手をたたえて抱きしめる」とコメントを寄せています。