カーリング女子日本代表 初の決勝進出!難敵イギリスをデータで徹底分析
18日夜に行われた準決勝でスイスを撃破し、初の決勝進出を決めたカーリング女子日本代表。次の対戦相手は難敵イギリスです。はたして、日本の勝機はどこにあるのか?予選全試合のデータから徹底分析しました。
■決勝はイギリス戦 予選全試合のデータから日本の強さを分析
準決勝の第5エンド、藤澤選手のスーパーショットで4点を獲得し、スイスを破った日本代表。初の決勝進出を決めました。
金メダルをかけた最後の対戦相手はイギリス。予選で負けた相手です。
データを分析したのは、北海道大学・大学院情報科学研究院の山本雅人教授です。山本教授が、日本代表の全9試合のデータを分析すると、日本の強さと課題がみえてきました。
まず、有利とされる“後攻スタートの獲得率”です。
この3年間のデータでは「72.5%」でしたが、予選全試合の平均は「33.3%」と大きく下がっています。一方で、藤澤選手が“後攻の時に複数点とれる割合”は、今大会も「41.7%」と高い率を誇っています。
後攻で「複数点」とれるのが強みの日本。一方で弱点もあります。
山本教授が注目するのは、有利とされる後攻の時の日本のデータです。“後攻のときに相手に得点をとられる割合”をみてみると、これまではわずか「13%」だったのが、北京五輪の予選では「23.7%」に上昇しています。
山本教授
「今大会の予選では、日本は重要な局面で、先攻の相手に得点(スチール)されています。予選で日本が負けた原因がそこにあるのではないかなと思います。逆に言えば、ここ(先攻で相手に得点をとられる)がよくなれば、日本には十分勝機があるのかなと思います」
■後攻時相手に得点とらせないイギリス 日本の勝機は?
では、決勝で対戦するイギリスに対し、日本の勝機はどこにあるのでしょうか?
予選のデータをもとに、“後攻で複数点とれる割合”を比較してみると、イギリスが「33.3%」に対し、日本はそれよりも高い「41.7%」となっています。しかし、“後攻で得点をとられない割合”では、イギリスが「15%」と、日本を上回っているということです。
山本教授
「予選のデータでは、イギリスが後攻のとき、相手から得点をとられないのが強みです。イギリス戦では、日本が先攻のときにいかに得点をとれるかが勝負のポイントだと思います」
後攻で複数点とれる日本か、それとも、後攻の時に相手に得点をとらせない、イギリスか。注目の決勝戦は2月20日(日)に行われます。