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【パリ五輪】「初老ジャパン」が馬術では92年ぶりのメダル 福岡出身・田中利幸選手の活躍に地元でも喜びの声 

2024年7月30日 17:55
【パリ五輪】「初老ジャパン」が馬術では92年ぶりのメダル 福岡出身・田中利幸選手の活躍に地元でも喜びの声 
福岡出身の田中選手、おめでとう!

馬術では92年ぶり、団体としては初のメダルを獲得しました。急きょ、出場することになった福岡市出身の田中利幸選手(39)がほぼノーミスで、銅メダル獲得に大きく貢献し、福岡からも喜びの声があがっています。

世界遺産、ベルサイユ宮殿で行われた総合馬術団体。日本代表は平均年齢41.5歳で、自分たちを「初老ジャパン」と呼んでいます。

福岡市出身の田中利幸選手は補欠でしたが、出場予定だった馬の体調不良により急きょ、田中選手とその愛馬が出場することになりました。

田中選手は障害を1つも落とさず、すばらしい走りを披露します。ほかの2選手も障害を落とさなかった日本。馬術では実に92年ぶりのメダルを獲得しました。団体では初の銅メダルです。

■福岡市出身・田中利幸選手(39)
「アメージング!とても楽しんでスムーズな乗馬ができました。とてもうれしいです。」

福岡出身の田中選手の快挙に、服部知事は。

■服部知事
「控えの中で常に気を緩めることなく準備をしていて、常に万全を期して備えていた。これが田中選手のファインプレーだと思います。」

田中選手が高校時代を過ごした福岡市南区の乗馬クラブを訪ねました。

■ルヴァードライディングクラブ・徳永隆宏さん
「この坂を馬と一緒に引いて降りてきて。馬場で乗って、練習をスタートする。」

■元木寛人フィールドキャスター
「田中選手は朝、何時くらいに?」

■徳永さん
「朝6時くらいには乗っていたと思います。」

徳永隆宏さんは、田中選手が所属していた福岡第一高校・馬術部でコーチを務めています。20年以上前、田中選手が高校1年生の時から3年間、指導していました。

■徳永さん
「当時は24時間365日、馬と一緒に過ごしていたので、より馬に近づけたというか、人馬一体になれたのではないかと思います。」

田中選手は学校が始まる前の朝、そして放課後と3年間、毎日この場所に通い、練習だけでなく馬房の掃除やエサやりなど、馬とのコミュニケーションを積極的にとっていたといいます。

■徳永さん
「馬への感謝の気持ちを忘れないようにというのを、継続的にずっとやってきたからこそ出た結果だと思います。」

福岡で実践していた「馬に感謝する姿勢」で築き上げた馬との信頼関係が、日本に92年ぶりのメダルをもたらしました。

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