ガンバロウズの初シーズンを振り返る 『いきつけ』ガンバロウズ初代GM・ザック生馬氏【徳島】
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5月23日は、旬の人や話題の人物の「いきつけ」のお店で、森本真司アナウンサーが話を聞く「いきつけ」です。
今回は男子プロバスケットボールB3リーグ、徳島ガンバロウズの初代GM・ザック生馬さんです。
(森本真司アナウンサー)
「ザックさんにメニューお願いしていいですか?」
(徳島ガンバロウズ ザック生馬GM)
「サラダがね、ドレッシングがめちゃくちゃ美味いんですよ。それがいつも食べたくて、小さいピースになって、お刺身にタレが乗ってて、ハワイのスタイルの海鮮丼ですよね」
徳島ガンバロウズの初代GM・ザック生馬さんが「いきつけ」に選んだのは、徳島市万代町の『BANDAI CAFE』、室内テラスで楽しむ食事とスイーツが人気です。
早速、チームの初シーズンを振り返ってもらいました。
(徳島ガンバロウズ ザック生馬GM)
「(Q.1年終えた今の一番率直な気分は?)充実した1年だったと思うんですけど、次のシーズンがあるのでバタバタしていて、切り替えのタイミングというのもなく、そのまま継続した感じ。自分が本当にありがたいなと思ったのは、やはりファン。熱狂的なファンができたことだけじゃなく、ファンのコミュニティができたこと、それがすごく嬉しいですね。ブースター(=ファン)の人と話をさせてもらうと、いろんな人が、私は実はお父さんお母さんとあまり口聞かなかったんだよとか、あるいは兄弟と仲良くなったんだよっていう人たちが親子で仲良くなったりとか、仲直りしたりとか、ガンバロウズを通して、ガンバロウズの話題で盛り上がって、そうなってくれた。あとはあまり出かけなかった人とかが、出かけるようになったりとか、元気になった、それを聞くんですよ。それがすごく嬉しいですね。だけど全然予期してないことたくさんありました」
ザックさんは、NBAワシントンウィザーズの公式特派員など、日米のスポーツ界で幅広く活躍した経歴の持ち主です。
しかし徳島での生活は、予期せぬことの連続でした。
(徳島ガンバロウズ ザック生馬GM)
「物件探しとか、自分がリサイクルショップに行っていろんな家具とか買い集めて、家電買って、全部同じ日に、この日にデリバリーお願いしますって言って、その日に僕は立ち会ってベッドシーツとか買ってベッドメイクまでしてましたからね。言葉の壁もあるので、銀行行って口座開いたりとか、ありとあらゆることですよ。いま僕、なおもこのポケットの中に鍵いっぱい持って行っても管理人さんですよね」
(森本真司アナウンサー)
「あ、きました。うわ、すごい」
(徳島ガンバロウズ ザック生馬GM)
「そうそう、プレートなんですよ」
(BANDAI CAFE ソースシェフ 三船達彦さん)
「こちら、『ポキ丼』になります。使っているものが、キハダマグロ、アボカド、トマトを甘辛い醤油ベースのソースで絡めております」
「じゃあ、いただきます」
「おいしい」
(徳島ガンバロウズ ザック生馬GM)
「ハワイアンだけど、やっぱりアジアンハワイアンっていうんですかね。だからモダンな徳島料理って感じですかね」
(森本真司アナウンサー)
「トマトとアボカドとキハダマグロのバランスがすごい、いいですね」
ザックさんイチオシのサラダ、新鮮な野菜を絶品ドレッシングでいただきます。
(徳島ガンバロウズ ザック生馬GM)
「上品すぎるけど、ひとつひとつディップして、デマーカス・ベリーHCと来るときは、デマーカスが大きな声で喋ってるなか、自分はハイハイって聞いて食べる」
(森本真司アナウンサー)
「大きな2人が、かわいくディップして」
(徳島ガンバロウズ ザック生馬GM)
「酸味があって、ガーリックの味がしっかり効いてて、クリーミーで、ほうれん草の味か香りなのかわからないけど、色っていうのかな、いい」
今シーズン、圧倒的な強さを発揮した福井とのプレーオフ準決勝は、大敗を喫した1戦目から一転して、2戦目は大激戦になりました。
チームの奮起には、こんな舞台裏がありました。
(徳島ガンバロウズ ザック生馬GM)
「自分は第二戦の前に、コートに試合前にちょっと覗きに行ったんですよ。今日はどんな雰囲気かなと思って。ただ球団の関係者は『すいませんNGです』って、すぐ僕を止めに来た、『出てこないでください』と。あれ?なんでかなと思いながら、分かりましたって下がったんですけど、10秒くらい見ちゃった。リハーサルをしてたんですよ、B2昇格セレモニーのリハーサルをしてたんです。『おめでとうございます』『ありがとうございます、それでは』みたいな感じでやってたんです。それを見ちゃったんですよ。もちろんセレモニーは、ホームでやってるわけだし、やらなきゃいけないし、それはもう普通ね、演出側としてはリハーサルするのは当然ですから。まあでもそれは悔しかったですね。(Q.それでどうされたの?)僕すぐロッカーに行って、『今、リハーサルやってたよ、それ今日じゃないからね』って選手たちに言いました。今日決まるんじゃないよ、あったとしても明日だからね、今日ではないよ」
(森本真司アナウンサー)
「ザックさんが直接選手に?ロッカーで選手に伝えた?」
(徳島ガンバロウズ ザック生馬GM)
「自分もこれだけ悔しいんだよっていうことを伝えたかった。だけどその時に自分が思ったのは、その試合前に一番説得力のある言葉をコメント、スピーチをしてくれたのはキャメロン・コールマン選手だなと思ってましたね。前日第1戦目の大敗ということを現実的に考えたら、この第2戦目は勝てるわけないだろうって思っちゃうわけですよ。選手一人一人もそう思いがちになると思うんですよ。だからその時に『まず第1クォーターだけ勝とう』って。『第1クォーター勝てたら、前半勝とう』『前半勝てたら、第3クォーターまで勝てるようにしよう』っていう、目の前のプレイを区切っていこうと。それだけでもプライドじゃないですか、最後負けちゃったとしても、第3クォーター終わったところで勝ってたわけですから、事実上それは選手のプライドですよね、意地ですよね」
(森本真司アナウンサー)
「私、徳島でこのバスケット熱というのが これほど本当に、これだけ上手く浸透すると思わなかったのが、本当に正直なところなんですよ。それが『ガンバロウズ、もうちょっとスリーポイント確率が上がればいいよな』っていう話が通用するようになったっていうのが嬉しい」
(徳島ガンバロウズ ザック生馬GM)
「ファンの人にも言われますから、『もうちょっと、フリースロー決まらないものかね』『スリーポイントが入らないんだよね、それ致命的だよね』とか、けっこう平気で言うんですよ。でも分かってます、もちろん分かってます。だから、みんながマニアックになってきてくれた証拠ですね。最後のホームゲーム、レギュラーシーズンの岡山戦の後に、もう今でもちょっとそれを思い出すと本当に感情的になっちゃうけど、自発的に『Go!Go!ガンバロズ』コールが湧き上がったんですよ。それが自分の夢でした、それが実現したんですよ。自発的に声を出して盛り上がるような会場を作れば、絶対みんなエンターテイメント性っていうのは分かってくれると思いましたし、そもそもバスケ自体が面白いですから」
(森本真司アナウンサー)
「ガンバロズがなぜ愛されたのかっていうのは、誰も手を抜かなかったからかもしれないですね」
(徳島ガンバロウズ ザック生馬GM)
「間違いないです。だからそこはテーマとして掲げるものでもなく、言うまでもないことなんですけど、それは『パッション』だと思います」
ザック生馬GM編は、今回が前編です。
次回は、さらなる期待を背負って真価が問われる2年目にむけたチーム作りについてです。
5月23日の「いきつけ」、徳島ガンバロウズのザック生馬GMの前編でした。
5月23日は、旬の人や話題の人物の「いきつけ」のお店で、森本真司アナウンサーが話を聞く「いきつけ」です。
今回は男子プロバスケットボールB3リーグ、徳島ガンバロウズの初代GM・ザック生馬さんです。
(森本真司アナウンサー)
「ザックさんにメニューお願いしていいですか?」
(徳島ガンバロウズ ザック生馬GM)
「サラダがね、ドレッシングがめちゃくちゃ美味いんですよ。それがいつも食べたくて、小さいピースになって、お刺身にタレが乗ってて、ハワイのスタイルの海鮮丼ですよね」
徳島ガンバロウズの初代GM・ザック生馬さんが「いきつけ」に選んだのは、徳島市万代町の『BANDAI CAFE』、室内テラスで楽しむ食事とスイーツが人気です。
早速、チームの初シーズンを振り返ってもらいました。
(徳島ガンバロウズ ザック生馬GM)
「(Q.1年終えた今の一番率直な気分は?)充実した1年だったと思うんですけど、次のシーズンがあるのでバタバタしていて、切り替えのタイミングというのもなく、そのまま継続した感じ。自分が本当にありがたいなと思ったのは、やはりファン。熱狂的なファンができたことだけじゃなく、ファンのコミュニティができたこと、それがすごく嬉しいですね。ブースター(=ファン)の人と話をさせてもらうと、いろんな人が、私は実はお父さんお母さんとあまり口聞かなかったんだよとか、あるいは兄弟と仲良くなったんだよっていう人たちが親子で仲良くなったりとか、仲直りしたりとか、ガンバロウズを通して、ガンバロウズの話題で盛り上がって、そうなってくれた。あとはあまり出かけなかった人とかが、出かけるようになったりとか、元気になった、それを聞くんですよ。それがすごく嬉しいですね。だけど全然予期してないことたくさんありました」
ザックさんは、NBAワシントンウィザーズの公式特派員など、日米のスポーツ界で幅広く活躍した経歴の持ち主です。
しかし徳島での生活は、予期せぬことの連続でした。
(徳島ガンバロウズ ザック生馬GM)
「物件探しとか、自分がリサイクルショップに行っていろんな家具とか買い集めて、家電買って、全部同じ日に、この日にデリバリーお願いしますって言って、その日に僕は立ち会ってベッドシーツとか買ってベッドメイクまでしてましたからね。言葉の壁もあるので、銀行行って口座開いたりとか、ありとあらゆることですよ。いま僕、なおもこのポケットの中に鍵いっぱい持って行っても管理人さんですよね」
(森本真司アナウンサー)
「あ、きました。うわ、すごい」
(徳島ガンバロウズ ザック生馬GM)
「そうそう、プレートなんですよ」
(BANDAI CAFE ソースシェフ 三船達彦さん)
「こちら、『ポキ丼』になります。使っているものが、キハダマグロ、アボカド、トマトを甘辛い醤油ベースのソースで絡めております」
「じゃあ、いただきます」
「おいしい」
(徳島ガンバロウズ ザック生馬GM)
「ハワイアンだけど、やっぱりアジアンハワイアンっていうんですかね。だからモダンな徳島料理って感じですかね」
(森本真司アナウンサー)
「トマトとアボカドとキハダマグロのバランスがすごい、いいですね」
ザックさんイチオシのサラダ、新鮮な野菜を絶品ドレッシングでいただきます。
(徳島ガンバロウズ ザック生馬GM)
「上品すぎるけど、ひとつひとつディップして、デマーカス・ベリーHCと来るときは、デマーカスが大きな声で喋ってるなか、自分はハイハイって聞いて食べる」
(森本真司アナウンサー)
「大きな2人が、かわいくディップして」
(徳島ガンバロウズ ザック生馬GM)
「酸味があって、ガーリックの味がしっかり効いてて、クリーミーで、ほうれん草の味か香りなのかわからないけど、色っていうのかな、いい」
今シーズン、圧倒的な強さを発揮した福井とのプレーオフ準決勝は、大敗を喫した1戦目から一転して、2戦目は大激戦になりました。
チームの奮起には、こんな舞台裏がありました。
(徳島ガンバロウズ ザック生馬GM)
「自分は第二戦の前に、コートに試合前にちょっと覗きに行ったんですよ。今日はどんな雰囲気かなと思って。ただ球団の関係者は『すいませんNGです』って、すぐ僕を止めに来た、『出てこないでください』と。あれ?なんでかなと思いながら、分かりましたって下がったんですけど、10秒くらい見ちゃった。リハーサルをしてたんですよ、B2昇格セレモニーのリハーサルをしてたんです。『おめでとうございます』『ありがとうございます、それでは』みたいな感じでやってたんです。それを見ちゃったんですよ。もちろんセレモニーは、ホームでやってるわけだし、やらなきゃいけないし、それはもう普通ね、演出側としてはリハーサルするのは当然ですから。まあでもそれは悔しかったですね。(Q.それでどうされたの?)僕すぐロッカーに行って、『今、リハーサルやってたよ、それ今日じゃないからね』って選手たちに言いました。今日決まるんじゃないよ、あったとしても明日だからね、今日ではないよ」
(森本真司アナウンサー)
「ザックさんが直接選手に?ロッカーで選手に伝えた?」
(徳島ガンバロウズ ザック生馬GM)
「自分もこれだけ悔しいんだよっていうことを伝えたかった。だけどその時に自分が思ったのは、その試合前に一番説得力のある言葉をコメント、スピーチをしてくれたのはキャメロン・コールマン選手だなと思ってましたね。前日第1戦目の大敗ということを現実的に考えたら、この第2戦目は勝てるわけないだろうって思っちゃうわけですよ。選手一人一人もそう思いがちになると思うんですよ。だからその時に『まず第1クォーターだけ勝とう』って。『第1クォーター勝てたら、前半勝とう』『前半勝てたら、第3クォーターまで勝てるようにしよう』っていう、目の前のプレイを区切っていこうと。それだけでもプライドじゃないですか、最後負けちゃったとしても、第3クォーター終わったところで勝ってたわけですから、事実上それは選手のプライドですよね、意地ですよね」
(森本真司アナウンサー)
「私、徳島でこのバスケット熱というのが これほど本当に、これだけ上手く浸透すると思わなかったのが、本当に正直なところなんですよ。それが『ガンバロウズ、もうちょっとスリーポイント確率が上がればいいよな』っていう話が通用するようになったっていうのが嬉しい」
(徳島ガンバロウズ ザック生馬GM)
「ファンの人にも言われますから、『もうちょっと、フリースロー決まらないものかね』『スリーポイントが入らないんだよね、それ致命的だよね』とか、けっこう平気で言うんですよ。でも分かってます、もちろん分かってます。だから、みんながマニアックになってきてくれた証拠ですね。最後のホームゲーム、レギュラーシーズンの岡山戦の後に、もう今でもちょっとそれを思い出すと本当に感情的になっちゃうけど、自発的に『Go!Go!ガンバロズ』コールが湧き上がったんですよ。それが自分の夢でした、それが実現したんですよ。自発的に声を出して盛り上がるような会場を作れば、絶対みんなエンターテイメント性っていうのは分かってくれると思いましたし、そもそもバスケ自体が面白いですから」
(森本真司アナウンサー)
「ガンバロズがなぜ愛されたのかっていうのは、誰も手を抜かなかったからかもしれないですね」
(徳島ガンバロウズ ザック生馬GM)
「間違いないです。だからそこはテーマとして掲げるものでもなく、言うまでもないことなんですけど、それは『パッション』だと思います」
ザック生馬GM編は、今回が前編です。
次回は、さらなる期待を背負って真価が問われる2年目にむけたチーム作りについてです。
5月23日の「いきつけ」、徳島ガンバロウズのザック生馬GMの前編でした。