バスケ人気急上昇も “審判員不足” 若手育成へ「ルールや所作に心構えも」高校生向け講習会《長崎》
バスケットボールの人気が高まる一方で若手の “審判員” が不足しています。
長崎市では、高校生審判を育成する講習会が開かれました。
(B級審判員)
「180センチの高さから(ボールを)落として、120センチの高さまではねる基準がある」
県バスケットボール協会が主催した講習会には、県内の高校に通う22人が参加しました。
(鎮西学院 中村 心優さん)
「将来バスケットに関わる仕事がしたくて、審判の勉強をしようと思って来た。声の大きさやジェスチャーを大きくしたり工夫したい」
(瓊浦高校 小畑 那瑠さん)
「しゃべることによって、相手とのコミュニケーションが取れることを学んだ。(自分は)できていないと思うので、頑張って練習してもっとできるようになりたい」
講習会では審判としての心構えや所作、バスケットボールの正しいルールなどを学びました。
県外では、高校生が同じ年代の地区大会で審判をするケースが増えていますが、県内ではまだ例が無いということです。
地区大会の審判が可能なB級審判員の資格を持つ、長崎大学3年の楠本 一真さん。
(B級審判員 楠本 一真さん(21))
「肘が曲がっていたり、体が傾いている。これだと自信が無く見えるし、今のファール、本当にあっているの?となるから、ブロッキングファールスローイン、自信を持ってそれだけ説得力が増す」
大学入学と同時に審判員を本格的に始め、現在は高校生年代の九州大会などで笛を吹きます。
楠本さんは “大きな舞台のコートに立つことができる” のも審判の魅力と伝えました。
(B級審判員 楠本 一真さん(21))
「審判がいてからこそゲームが成り立つところもあるので、審判のやりがいを一生懸命伝えていきたい」
県バスケットボール協会では、来年度中に高校生審判を育成したい考えで、来月も講習会の開催を検討しているということです。