去年の悔しさ胸に「県内公式戦無敗の北陽台ラグビー部」1回戦突破で次は春王者の大阪桐蔭と対戦《長崎》
全国高校ラグビーに2年ぶりに出場する「長崎北陽台ラグビー部」。
今シーズン県内無敗。伝統の「堅守速攻」スタイルで花園に挑みます。
県立長崎北陽台高校ラグビー部。
花園に向けて、選手同士で声を掛け合いながら練習に励んでいます。
(下田 秩主将)
「ボールが出る前に準備を終わらせないと、立ち遅れてなかなかいいディフェンスができない。ボールが出た後もずっと話続けてディフェンスやっていこう」
去年の決勝では、長崎南山と引き分け「両校優勝」の末に、抽選で全国を逃す悔しい思いを味わった北陽台。
同じ顔合わせとなった今年の決勝では、9トライを積み重ねて南山を圧倒しました。
去年の経験をバネに今シーズン、県内の公式戦無敗を達成。
22回目となる花園切符を勝ち取りました。
(下田 秩主将)
「全員でひたむきに走りぬこうと常々言ってきて、そういうところが去年に比べたら、精神的にきついところでも “走ろう” という意識が変わった」
今年のチームは、去年からレギュラーとして活躍していたメンバーが中心。
フォワードは、平均体重90キロ以上とパワフルな選手が揃っています。
中でも、キャプテンの下田 秩選手と田﨑 凛太郎選手は、身長180センチ、体重100キロ超えの大型ロック。
高校日本代表候補でもある2人が、堅守速攻の起点となります。
(田﨑 凛太郎選手(3年))
「フィジカルを使ってチームを前に進めたり、フィジカルだけではなくてハンドリングとか、技術のうまさも見せていきたい」
加えて バックスも力強さと技術を兼ね備えた選手が多く、得点力アップにつながっています。
(高校日本代表候補センター 中田 悠太選手(3年))
「今年はフォワードが結構強いので、フォワードが前に出てきたところで、最後バックスが(トライを)取りきりたい」
ウイング2年生の白丸 暖人選手は、決勝で3トライを挙げる活躍を見せました。
(白丸 暖人選手(2年))
「(決勝でのトライは)内側の選手が、(人数を)余らせた状態でくれたのでトライを取るだけだったが、1対1の部分でしっかりかわしてゲインラインを突破できるように、全国大会ではやっていきたい」
現在、筑波大学で活躍する兄の智乃祐さんは、花園で2回ベスト8を経験。
今大会は、それを超える成績をと意気込んでいます。
(白丸 暖人選手(2年))
「ベスト8という壁をお兄ちゃんはつくったので、自分はベスト4以上。最終的には優勝したい」
今月27日に開幕する「全国高校ラグビー大会」。
北陽台は、28日に徳島の「城東」との初戦に臨みます。
勝てば2回戦で、春の全国選抜大会を制した優勝候補の一角、シード校の「大阪桐蔭」と対戦。
堅いディフェンスとスピードある攻撃で、全国の強豪に挑みます。
(下田 秩主将)
「全国制覇を目指しているので、体を当てることを嫌がらずにアタックでもゲインをとって、ディフェンスでもゲインをとってやっていく」
(田﨑 凛太郎選手(3年))
「(大阪桐蔭は)全国制覇するためには、遅かれ早かれ勝たないといけない相手なので、早くからやれるならいいことだと思って楽しみにしてやっていきたい」