「新たな可能性にチャレンジしたい」諫農ウエイトリフティング部女子 目指すは全国の表彰台《長崎》
今年1月、初めて九州の頂点に立った 諫早農業ウエイトリフティング部女子。
目指すは全国舞台での表彰台です。
▼男子に交じって練習 今年、学校対抗の九州大会で初優勝
鍛え上げられた下半身をベースに、約60キロのバーベルを一気に持ち上げます。
諫早農業高校ウエイトリフティング部。
男子に交じって練習に励む6人の女子部員。1月、熊本県で行われた学校対抗の九州大会で初優勝しました。
(岩永 夢叶主将(2年))
「一人一人がいい点数を取れたので、種目の記録が伸びていった。それが試合につながった」
階級別で競技を行うウエイトリフティングは、バーベルを床から一気に頭上まで持ち上げる「スナッチ」と、いったん鎖骨付近まで持ち上げた後、頭上に上げる「クリーン&ジャーク」の2種目。
これらを3回ずつ行い、それぞれの最高記録の合計を競います。
▼勝敗のカギは 個々の"成功率”をあげること
諫早農業女子は九州大会で、4つの階級に4人が出場しました。
勝敗のカギを握るのは、3回ずつの試技において "成功率をあげる"ことです。
(山口 直幸監督)
「個の成功率の高さが団体の成績。今年は最軽量の選手もいれば、重量級の選手といったバランスよく選手がいるので、多く得点を積み重ねられる」
各階級で好成績を残した諫早農業。
チームのキャプテンで、55キロ級に出場した岩永 夢叶選手は「スナッチ」63キロ、「クリーン&ジャーク」79キロで、トータル142キロを記録。
この階級で、2位の成績をおさめました。
(岩永 夢叶主将)
「足の強さ(が武器)だと思う、ロースナッチとかロークリーンとか、低い姿勢で(バーベルを)取った時にしっかり立つことができた」
去年から取り組んだフォームの改良によって、力の使い方が向上し、10キロ以上の重量アップにつながったそうです。
▼「瓶の蓋を開けられなかった」絵筆からバーベルに持ち替え、新たな挑戦へ
また、大きく成長した選手も。
49キロ級に出場した1年生の牧本 結月選手が、階級2位となるトータル83キロをあげました。
(牧本 結月選手(1年))
「2位になれたので良かった。ひじの決め(伸ばすこと)だったり、ローの時に(低い姿勢で)足に力を入れたりすることを気を付けた」
中学時代は美術部に所属し、絵筆を握っていた牧本選手。
高校入学を機に、自分の新たな可能性にチャレンジしたいとウエイトリフティング部の門を
叩きました。
(牧本 結月選手)
「(中学時代は)瓶の蓋を開けられなかったり、重いものを全く持てなかったりした。デッドリフトを頑張ったりして筋力をつけた」
▼目指すは地元開催「北部九州インターハイ」の表彰台
期待の新戦力や実力のある上級生が力を合わせ、初めて九州の頂点に立った、諫早農業ウエイトリフティング部女子。
次なる目標は、北部九州インターハイの出場。
「ウエイトリフティング」は、諫早市で行われることが決まっています。
メンバーの思いは〝地元開催の大舞台で表彰台に立つこと〟です。
(岩永 夢叶主将)
「もし出られたら一つ下の学年が多いと思うけど、その子たちに負けないように、一本一本の試技を大切にやりたい。自分の持っている力を出すので、そこを見てほしい」