【特集】 ご存知でしたか?県内で唯一 遊具の製造工場 公園の遊具 驚きの値段も公開!
公園などに設置されている遊具の話題です。定番のブランコや滑り台のほか最近は、ボルダリングが楽しめるものなど新たな遊具も増えてきています。その遊具を作っている工場が潟上市にあります。ユニークな遊具づくりにも取り組む、県内唯一の遊具の製造工場を取材しました。
秋田西高校の裏手にある高台。
ここに県内唯一の遊具の製造工場ニット工業があります。
滑り台やブランコなど年間1000台以上の遊具を製造しています。
作っているのは主に東京に本社がある大手遊具メーカー日都産業の製品です。
材料の切り出しから組み立て、塗装まで遊具製作のほぼすべての工程を手掛けます。
日都産業と繋がりがあった前の社長が、部品の製造を請け負ったのが始まりで50年以上に渡り遊具を作り続けています。
ニット工業 保坂朝朗社長
「子どもさんが使う遊具なもんですからやっぱり常に安全というものを考えて製作しております」
遊具の設置場所は学校や公園がほとんどです。このため購入や維持の費用の多くは私たちが収めた税金から支払われます。
よく見かける2人用のブランコはまわりの柵も含めて販売価格はおよそ45万円。(ブランコ 27万600円)(柵 17万8200円)
1メートル前後の2本タイプの鉄棒はこれくらい。(鉄棒 9万1300円)
大型の遊具はものによりますが。(映像で紹介した大型遊具の価格 825万円)
「元気にたくましく成長して欲しい」そんな思いが数字にも現れている気がします。
遊具は定期的に点検を重ねながら概ね15年で交換されるということです。
近年は幼児用や児童用といった対象年齢ごとに遊具を作り分けるようになっていて県内を含め全国でも需要が高まっています。
ニット工業 保坂朝朗社長
「子どもたちが楽しいっていう考えが持てるようなものを我々は日々毎日考えながら製作しております」
また最近増えてきているのが全身を使って遊ぶユニークな遊具です。
大仙市の道の駅協和に先月中旬、デビューした新たなデザインのブランコ。乗っている人が落ちにくい設計となっています。
大型遊具も人気でここには毎週多くの家族連れが訪れます。
大仙市のお父さん
「これからまたちょっと出かける予定なんですけれど、なかなか離れてくれなくて、それだけ楽しいんでしょうね」
仙北市のお母さん
「いいですね、子どものための工場が秋田にもあるってうれしいですね、公園行ってもあんまり遊ぶとこないって今まで思ってたけど、こういうのが増えると子育てしやすいです」
仙北市の親子
母「普通のとどっちがいい?」
男の子「これ」
母「それ?いいよねちゃんと座れるから」
♪女の子「楽しい」
親子で一緒に楽しめるさまざまな遊具。
地域の賑わいも作り出す県内唯一の工場がきょうも動いています。
なお、先月は道の駅協和のほか大仙市の神岡中央公園にもニット工業が携わった新たな遊具がデビューしています。