愛嬌ある表情が人気 干支の創作こけし作り盛ん 潟上市鷺舞工房
潟上市のこけし工房で来年の干支=ヘビをかたどったこけしづくりが盛んにおこなわれています。「円満」な新年を迎えられるよう願いを込めた“まあるい”こけしです。
柔らかな丸みを帯びた大小さまざまな創作こけし。
つややかな木目に描かれた愛嬌のある表情が人気を集めています。
来年の干支=ヘビをかたどった創作こけしが並ぶのは潟上市飯田川にある鷺舞工房です。
絵付けをするのはこけしづくりを手がけて今年で50年の三浦節子さん72歳。趣味が高じて独学で始めました。
三浦さん
「これが最後の一本になってもいいという思いで丁寧に、とにかくその日その日をやり終えようという気持ちで筆を走らせております」
工房で切り出したカエデやケヤキなどに描くあたたかみのある絵柄に同じものはひとつとしてありません。
県の内外、ひいては海外から150件ほどの注文が寄せられていて、夜を徹して絵付けに取り組むこともあるといいます
丹精して手がけた逸品は1つ1600円ほどで買い求めることができます。
三浦さん
「(巳年)はよいことが“身”につくとか、いままでまいてきた種が“実”るとか、そういう意味合いを持つ干支だそうでございますので、やはりまずは健康ありきで健康を第一に。たくさんいいことが身についてくださればいいなという思いを込めて描いております」
円満な新年を迎えられるよう願いを込めた絵付け作業は年の瀬まで続きます。