学校のクマ対策 秋田市ではクマ鈴貸し出し 鹿角市では草木の刈り払い
秋田市は、市街地でのクマの目撃が相次いでいることを受け、市立の小中学校に通うすべての児童・生徒を対象に、8日からクマよけの鈴の貸し出しを始めました。
また、鹿角市の小学校では、敷地内やその周辺で、クマを寄せつけないために、草木の刈り払いが行われました。
秋田市の旭川小学校です。
8日朝、全校児童507人分のクマよけの鈴が届きました。
秋田市内では、今年の春以降、市街地でのクマの目撃が相次いでいます。
警察のまとめでは、先月末までに115件の目撃情報が寄せられました。
いつでもだれでもクマに遭遇する可能性がある状況となっていることから、秋田市は8日から、市立の小中学校に通うすべての児童と生徒1万8000人あまりに、クマよけの鈴の貸し出しを始めました。
今週金曜日までにすべての小中学校への配布が終わる見通しです。
秋田市は、鈴を回収する時期を決めておらず、児童と生徒には年間を通じてランドセルやカバンなどに付けてもらうことにしています。
子どもたちはこれからしばらくの間、鈴の音を響かせながら登下校することになります。
一方、鹿角市では、学校でのクマ対策として、6年前から小中学校の敷地内で草木の刈り払いを行っています。
今年度の対象は4校です。
周囲を山林に囲まれている尾去沢小学校。
学区内でクマが目撃されることも多く、先月26日と28日には、校舎からわずか350メートルほどのところでクマが目撃されました。
これを受け、鹿角市は、尾去沢小学校での作業を、予定を前倒しして行っています。
クマを小学校に近寄らせないために。
敷地内の斜面などに生い茂る草木を、2ヘクタールあまりにわたって刈り払い、見通しをよくしていきます。
鹿角市教育委員会は、夏の間に成長した草木についても、8月下旬以降に刈り払い、児童・生徒の安全を守っていくことにしています。