クマ対策にAIカメラ設置を検討 秋田市
続いてクマ対策のニュースです。
こちらは自動撮影機能があるカメラで映し出された写真です。人工知能 AIによって99%の確率でクマだと判断されています。秋田市はこのようなAIカメラを市内の公園に設置して利用者への注意喚起に活用する方針です。
県のクマ対策の専門職員とAIカメラを設置する場所を検討しました。
「利用者がいるんであればバンガロー。結構(クマが)通りそうだなと思ったんですけど、サクラもあるし」
県自然保護課クマ対策担当 近藤麻実さん
「沢になって(クマが)動きそうな感じがするよね」
クマ対策として秋田市がAIカメラを設置する場所を検討しているのは、秋田市仁別の太平山リゾート公園です。周辺では例年クマの目撃が相次いでいて、利用者との遭遇や被害を防ぐためAIカメラの設置を決めました。
秋田市の職員が、効果的なカメラの設置場所と、基本的な対策について県のクマ専門の職員3人に助言を求めました。最も長く対応に当たっている近藤麻実さんがまず指摘したのはゴミの管理です。
近藤さん
「(クマが)開けられないけれど、臭いがして近くに来る可能性があるので、そもそも置かないで、車の中などにしまってもらうとか。あとは、管理棟・屋内に入れてしまって、屋内に捨てるとかです。缶もそうですね。2月の御所野の倉庫にクマが入った時も空き缶をペロペロしていたので」
県自然保護課 渡邉颯太さん
「カメラの数に限りがあってクマがこのあたりどのように使っているかを知りたいのであれば人が夜間移動するであろう場所に人の流れがある場所にカメラを仕掛けておくのがいいかなという話をしておりまして使うんであれば管理棟のトイレとここのトイレくらいなんですかねであれば付けるんであればそこらへんがいいかなと思いますし」
AIカメラは、撮影した画像がクマだと人工知能が判断した場合、すぐに担当者に知らせる機能があります。
秋田市は公園の利用者への注意喚起や警察への通報などに役立てたい考えですが、課題はその伝達手段です。
近藤さん
「せっかくAIカメラをつけるのであれば、即時に情報がわかる強みを生かそうと思うと、放送設備がないのがちょっと。夜中寝ているときにというのもありますけども、どうすればいいかな」
県自然保護課 早坂萌さん
「利用者にLINE(無料通話アプリ)を登録してもうらって通知とか」
近藤さん
「そうだよねそういうのができるなら友達登録してくださいとか」
近藤さん
「AIカメラはすごく画期的なんですよね。人が写っているのかクマが写っているのかを判定してくれるわけですよね。それが活用できると思うんです。クマが写った時にどう知らせるかが次のステップ」
秋田市公園課 伊藤直樹さん
「目撃情報はありますので、そのへんは利用者の安全のためにカメラの設置含めて進めていきたい」
秋田市は現地での助言を踏まえて、早ければ来月中にAIカメラを6台設置する予定です。