おととし7月の記録的大雨を教訓に…浸水した住宅の復旧手順を学ぶ講習会 復旧工事で大切なことは?
秋田市などで多くの住宅が浸水被害を受けたおととし7月の記録的な大雨を教訓に、浸水した住宅の復旧手順について学ぶ講習会が秋田市で開かれました。
講習会を開いたのは、県内で住宅に関する相談に応じている、一般財団法人秋田県建築住宅センターです。
センターでは、おととし7月の記録的な大雨のあと、被害を受けた住宅の修復や再建に関する相談窓口を設置し、被災した人たちの支援にあたってきました。
講習会には、県内の市町村の職員や建築士が参加しました。
浸水被害などがあった場合に、住宅の再建や復旧に向けて、住民を支援する役割を担います。
秋田県建築住宅センター 植田一さん
「やはり被災者の方はですね、一日も早い生活に戻りたいために工事を急ぐ傾向にあります。これは当たり前ですよね。ただ、3か月程度(濡れた箇所の)乾燥が必要だということがありますので、ある場面では急ぐ気持ちにブレーキをかけるような助言も必要でございます」
住宅の復旧の際に大切なのは、浸水した箇所を消毒し、しっかりと乾燥させることです。
特に床下は換気がしにくく、浸水から数か月たってカビが生えるケースもあります。
秋田県建築住宅センター 植田一さん
「カビの特性を知り、有効な抑制措置を行う。これもぜひ助言していただきたい事項でございます。健康被害、のちのちの、そういったものを根絶するっていうのが復旧工事の肝でございます」
県内では、ここ数年、大雨による浸水被害が各地で発生しています。
八郎潟町職員
「住民の人は災害が起きたときとかに不安になると思いますので、そういった方に寄り添ったアドバイス、そういったことについてもふれられていたので、そういったことができるように対応ができれば」
秋田地域振興局職員
「やはり我々が、どんな制度があるのかっていうのをよく理解して手戻りがない形で、相談窓口とかにご案内できるのが一番いいのかなと思うので、(おととし)対応しながらも感じていましたけれども、今回の話も聞きながらそういう風に感じました」
参加者は、繰り返す自然災害に、改めて日頃の備えへの意識を高めていました。