あきたこまちR 佐竹知事は推進していく姿勢強調
県がコメの主力品種あきたこまちから、2年後の全面切り替えを予定している新品種「あきたこまちR」についてです。佐竹知事は県議会の一般質問で「いち早く切替えることで、消費者にこれまで以上に安全な米を安定的に供給し、食料供給基地としての使命をしっかりと果たしていく」と述べ推進していく姿勢を強調しました。
新品種「あきたこまちR」は土壌に含まれる有害成分カドミウムをほとんど吸収しない新品種で県は2年後にいまのあきたこまちから全面切り替えする方針です。県議会は7月~8月にかけて県民の意見を募ったところあきたこまちRについて5883件の意見が寄せられました。およそ9割が県外からで品種改良の過程で放射線を照射した手法について懸念を示す意見がみられます。全面切り替えについてた質された佐竹知事は「すべての農家で湛水管理が不要になり、より安全な米を生産できるといったメリットがあるものと考えている。いち早くカドミウム低吸収米である『あきたこまちR』に切替えることで、国内外の消費者にこれまで以上に安全な米を安定的に供給し、食料供給基地としての使命をしっかりと果たしていく」と答弁しました。また、「海外ではカドミウムに加えヒ素も基準値を設定している国や地域があり、両方に対応できるあきたこまちRの導入を進め世界基準の安全性を強くアピールすることが、輸出拡大に向けて大きな力になる」と述べました。
コメをめぐっては今年の猛暑を受けて農家から高温障害に対応できる品種の開発を進めてほしいという声が高まっているといいます。佐竹知事は暑さに強い品種の開発を進めていて優良なものから順次普及していく考えを示しました。