横手市のリンゴ園 この時期異例の枝折れ被害
県内は広く積雪が多い状態が続いています。夏、秋と、今年の異常な天候と、ここ数日のまとまった雪が農業の現場にも影響を及ぼしています。横手市のリンゴ園ではこの時期としては異例の枝折れ被害が出ています。
雪を踏み固めながら農家の男性が向かった先はリンゴ園。リンゴの栽培が盛んな横手市増田町です。29日からの重く湿った雪で一部のリンゴの枝が折れる被害が出ました。中には幹が折れて倒れてしまった木も。
横手市増田町のリンゴ農家、五十嵐稔さんは1日、リンゴの木に積もった雪を払い落す作業に追われていました。五十嵐さんはこの時期、地元の選果場で出荷作業にあたっていますが、急遽休みをとってリンゴ園に来ました。シーズン初めの雪でこれだけの枝折れ被害が出るのは異例のこと。
原因は今年の天候にもあるようです。寒暖の差が少なかったという今年の秋。例年は紅葉して落ちるはずのリンゴの葉は青々としたままです。その葉にも多くの雪が着き重さを増しました。今年の異常な天候が師走を迎えた農業の現場にも影響を及ぼしています。雪の降り方に気をもみながら空を見上げる季節が本格的に始まります。